
アメリカ・コロラド州にあるデンバー国際空港は暗い死のイメージがつきまとう場所だ。
アーティストが製作中に事故死してしまった作品が展示してあったり、上空から見ると建物の配置が鉤十字だったりするのだから無理もない。
こうした不穏さは陰謀説と結びつき、じつは秘密結社イルミナティの本拠地であるとまことしやかに囁かれている。
そんな噂を逆手にとるかのように、したたかな空港関係者は、ちょっとした遊び心を発揮した建造物を設置した。
「ようこそ、イルミナティの本部へ」としゃべるガーゴイル像である。
[動画を見る]
Chatty Gargoyle at Denver International Airport
【開港24周年を記念して新たに設置されたしゃべるガーゴイル】
古い建物などにあるガーゴイルは、雨どいとしての機能を持ちつつ、同時に魔除けとしての意味合いもあるグロテスクな怪物の像である。
デンバー国際空港のバゲッジクレームエリアには、荷物の安全を祈るという意味で、以前よりガーゴイル像が設置されていた。
[画像を見る]
【軽快なトークでお出迎え】
開港24周年を記念して新たに設置されたガーゴイルも遠目には普通の石像に見える。
だが、何も知らずに近寄ったあなたは仰天するに違いない――いかつい姿には似合わない軽快なトークが自慢なのである。
やたらと軽薄そうなガーゴイルはしっかり例の噂も認めてしまっている。
「ようこそ、イルミナティの本部へ。要はデンバー国際空港のことさ。」
[画像を見る]
彼によると、年齢は243歳なのだそう。ドイツ、バヴァリア(バイエルン)でイルミナティ最初の会合が開かれたのが243年前の1776年のことだ。
これは本空港によるキャンペーンの一環として行われたもの。
昨年などは、空港に異星人、フリーメイソン、レプティリアンなどのポスターなどが飾られるというイベントも催されていた。
陰謀を企てる裏の人間も怖いかもだが、それを利用してしまう表の人間だって負けず劣らず怖いのだ。
References:denverpost/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:「ようこそ、イルミナティの本部へ」陰謀説うずまくデンバー空港が噂を逆手にとって、しゃべるガーゴイルを設置(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52271763.html
編集部おすすめ