
アルゼンチンのサンペドロから、世界最大のクマ科動物である「アルクトテリウム・アングスティデンス」の化石を発見された。
研究者たちによると、地表9メートルから発見されたアルクトテリウム・アングスティデンスの化石は非常に保存状態が良かったという。
[動画を見る]
Descubren un oso gigante de 700 mil anos en San Pedro
【立ち上がった時の身長は約4.5メートル】
200万~50万年前に南アフリカ大陸に生息していた史上最大のクマ「アルクトテリウム・アングスティデンス」は、絶滅したクマ科動物、ショートフェイスベアの一種。
当時、陸上で最大かつ最も強力な肉食動物だったと考えられている。
アルゼンチン ・ラプラタ博物館の研究者であるレオポルド・ソイベルゾン博士は、今回の発見について「これは過去に発見されたアルクトテリウム・アングスティデンスの化石で最も保存状態が良く、最も巨大なものです。立ち上がった時の身長はおよそ4.5メートルだったと考えられるでしょう」とコメントしている。
ソイベルゾン博士が初めてこの種の化石を発見したのは2011年の事だったが、今回見つかったのは2011年の物と比べると一回り大きいそうだ。
[画像を見る]
【保存状態が良好で素晴らしいサンプル】
今回発見された化石はオスのアルクトテリウム・アングスティデンスで、約70万年前のものと推定された。
保存状態は良好で顎から歯まで、全てが綺麗に残されていた。
体重およそ800キログラム、立ち上がった時は4.5メートル、四つ足歩行時でも体高2.5メートルはあったと推測されている。
現在判明している限り、アルクトテリウム・アングスティデンスは二足で立ち上がることも可能だったと言う。
アルクトテリウム・アングスティデンスの歯は6センチほどで、肉食動物に欠かせない鋭利さを兼ね備えている。
発掘された顎には4.5センチほどの牙も残されており、臼歯は肉をすりつぶして動物の骨を粉砕するために発達していたことが伺えるという。
[動画を見る]
Argentina: Remains of 700,000-year-old giant bear found in San Pedro
発見されたアルクトテリウム・アングスティデンスは恐らく沼沢地帯に水を飲みに来た時、動けなくなり、結果として化石となったのではないかと考えられているそうだ。
References:Scientists Find the Remains of the Largest Bear on Earth—It Lived 700,000 Years Ago | Ancient Code/ written by riki7119 / edited by parumo
記事全文はこちら:70万年前を生きた世界最大種のクマ「アルクトテリウム・アングスティデンス」の化石が発見される(アルゼンチン) http://karapaia.com/archives/52273104.html
編集部おすすめ