こうやれば魚群リーチよ!子供に狩りのやり方を教える母イルカ(アメリカ)


 人間と同じように一部の水生生物にもある育児。そのやり方は種によって異なるが、野生のイルカの子育てはこんな感じで行われるようだ。


 今年4月アメリカのフロリダ州の海岸で、透明カヌーに乗った男性が生後まもない赤ちゃんと泳ぐ母親イルカを発見。
 
 母親は小さな赤ちゃんに狩りをレクチャーするかのように、お腹を見せてひっくり返りながら魚の群れを追いかけていた。

 ジャンプしたり、くっついたり。幸せそうに泳ぐ親子の映像がこちらだ。
※動画音量注意
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【魚を追うイルカの母親と赤ちゃん】

 この動画はフロリダ州セント・ピーターズバーグ沖で、透明なカヌーの製造メーカーSee Through Canoe Companyのスタッフであるマイケル・マッカーティさんが撮影したもの。
 
 産まれたばかりらしい赤ちゃんイルカを連れて海を泳ぐお母さんイルカ。母親は仰向けになりながら魚の群れを追いかける。
 
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 狩りの後はジャンプも。親子共々楽しそう
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【安全な船遊びのためのシースルーカヌー】

 マッカーティさんは今回の動画をドローンで撮影した。そのドローンは音は静かだったが、イルカの親子が見てギョッとしないよう十分距離をとり、望遠レンズ付きのカメラで撮影したという。

 赤ちゃんがぴったりくっついて泳ぐ姿も撮れた
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 なお、この透明カヌーは海洋愛好家に安全な船遊びを教えるために作られた。シースルーだと障害物も避けやすく初心者にも便利そうだ。


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 ただ、魚のほうも船体が見えにくいのかもしれない。

 See Through Canoe Companyは、もしこのカヌーでイルカの赤ちゃんに遭遇したら、予想外の動きをする恐れがあるため速度を落とすよう呼び掛けている。

【イルカの育児は最大2年。母親と過ごす時間も長め?】

 通常イルカは1度の出産につき1匹の赤ちゃんを産む。妊娠期間は約9~17カ月で、母親の子宮内で十分に成長すると、頭からではなく尻尾から出てくる。

 See Through Canoe Companyによると、生まれたてのイルカの体長は平均1メートルほどで、体重は10~18キロ。親よりも暗色で体側に明るい線がある。

 また、育児中の母親は1時間に3~8回の間隔で、5~10秒ほど赤ちゃんのお世話をするそうだ。
 
 期間は1~2年ほどだがその後もすぐに1匹にはならず、気の合う相手が見つかって子どもが生まれるまでの数年間を母親と一緒に過ごすといわれている。

References:fox13newsなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:こうやれば魚群リーチよ!子供に狩りのやり方を教える母イルカ(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52275128.html
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