アポロ15号の宇宙飛行士たちが行った月面で行った、ガリレオの「落体の法則」検証実験が面白い


 日ごろから物の落下現象を見慣れてる猫たちもこの実験には興味を持ってくれそうだ。
 
 1971年に宇宙飛行士が月で行った落下実験の映像が海外のネットユーザーを魅了している。


 月面で重いハンマーと軽い羽根を同時に落とす宇宙飛行士。

 それは、およそ400年前に、物体の落下速度が質量にかかわらず一定であることを発見したガリレオの主張を実証するものだった。
[動画を見る]Hammer and feather drop on moon

【月でガリレオの発見を実証】

 1971年、NASAの宇宙飛行士であり、のちに作家となったデイヴィッド・スコットが、アポロ15号の船長として月に着陸した。
 
 その際スコットは、かつてガリレオが実験したといわれる現象を試した。

 それは空気による抵抗などの影響がなければ、物体は質量の違いにかかわらず重力の作用のみで落下するというもので「落体の法則」ともいわれる。

【重いハンマーと軽い羽根が同時に着地!】

 空気が無い月で左手に羽根、右手にスチール製ハンマーを持ったスコット。
 それらを同時に手放すと…
[画像を見る]

 ハンマーと羽根が同時に着地!
 どんな言葉よりも明確にガリレオの主張を実証した。

この件に関する海外の反応は...
・落ちた後の「どうだ!」って宇宙飛行士のシーンが最高の見どころ。

・あ~すっきりした!

・でもスチールは羽根より重い。

・今までもそう言う人にさんざん遭遇したわ。

・郵便局で定形外の封筒で手紙を送る時に、それより小さい定型封筒との差額が気になって局員に聞いたら「その封筒を折ったら重くなるから料金が高くなる」っていうんだよ。冗談かと思ったら彼女は本気で、重さが変わらないのを確かめてもらうのにしばらくかかったよ。


・世界最大の真空チャンバーでボウリングの玉と羽根を落とす実験もあったよね。かなりクールだった。

【関連】NASAの世界最大の真空室を使った重力実験、真空中にボウリングの球と羽毛を落下させたらどっちが先に落ちる?:カラパイア

・月面着陸が嘘だって言う人はこの映像をどう説明するんだろね。

・「やつらはその真空チャンバーであのシーンを撮ったに決まってる!」

・「しかも低重力モードでな!」

・いつか再び月に着陸した誰かが同じ実験をするのを楽しみにしてるよ。今度はもっと高画質だろうから。


【月に着いたのはガリレオのおかげ】

 スコットは以下のように語っている。

 私たちが今日ここに到着したのは、はるか昔にガリレオという紳士が落下物や重力場に関するとても重要な発見をしたおかげだと思います。

 彼の発見を確認するのにうってつけな場所は月以外にないと考えました。
 そしてやっぱりガリレオは正しかったんです。

 「重いものほど早く落ちる」という当時の常識をうのみにせず、自身で実験・観察し、推論を重ねていたガリレオ。

 異端とみなされた晩年もその姿勢を崩すことなく、近代科学の草分けとなった彼は、多くの現代人に敬愛されている。

References:reddit / wikipediaなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:アポロ15号の宇宙飛行士たちが行った月面で行った、ガリレオの「落体の法則」検証実験が面白い http://karapaia.com/archives/52275381.html
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