NASAが3Dプリントで作れる火星用居住ポッド「マーシャ」のモデルを公開

twitter/@NASA_Marshall
 およそ4年にも及ぶ熟考の末、NASAが初めて火星に設置される居住区の3Dモデルを公開した。

 「マーシャ」と呼ばれる施設は垂直型に直立するポッド状の施設で、火星から採取された物質から建築されることが想定されているという。

 まるでSF映画に出てくる超近未来的スタイルがしゃれている。
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AI SpaceFactory - MARSHA - Our Vertical Martian Future - Part One

【近未来的デザインの3Dプリンターで作る居住ポッド】

 ポッド自体はAI SpaceFactoryという団体によってデザインされたものだ。1基およそ30時間もあればプリントが可能になるそうだ。

 ポッドは耐久性にも優れているようで、火星の環境下でも問題なく居住区としての機能を発揮し、内部は地球に居る時と同じような光を浴びることが出来るように調節されているという。

 ポッドの窓は宇宙空間からの放射線を防ぐ様にデザインされており、内部には階段が設置されており、好きな時にポッド内部を上下移動できるようになっているのだという。

 更にポッドは居住施設としての機能を担えるように、内部の気温は常に一定に保たれるのだそうだ。

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twitter/@NASA_Marshall
 AI SpaceFactoryはこの他にも現在制作中のコンセプトとして火星での庭園やキッチン、運動施設やレクリエーション施設などを挙げている。

 デザインには火星での探査も可能になるように、宇宙服を補完するハッチや火星探索装置用のドッキングエリアなども設けるそうだ。



 NASAから一目を置かれた「マーシャ」という居住ポッドは、およそ50万ドルの賞金を受けたと言われている。

【同デザインの地球上で使用できる居住ポッド「テラ」】

 AI SpaceFactoryは現在マーシャを地球上で作る事を第一目標としており、地球版のバリエーションを「テラ」と名付ける事に決定したという。

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TERA - How We Build Our Future Earth Eco-Habitat

 テラはIndiegogoにおいて9月にお披露目されることが予定されているようだ。

References:NASA Endorses AI SpaceFactory's Vision for 3D Printed Huts on Mars | ArchDaily/ written by riki7119 / edited by parumo

記事全文はこちら:NASAが3Dプリントで作れる火星用居住ポッド「マーシャ」のモデルを公開 http://karapaia.com/archives/52275383.html
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