
今月9日、アメリカのマサチューセッツ州沖合で3人の漁師が信じがたい光景を目撃した。
船のそばを泳ぐ大きな魚たち。
獲物になりうるイルカたちとおだやかに泳ぐ大きなシャチ。その珍しい映像が大きな反響を呼んでいる。
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【イルカたちと仲良さげに泳ぐ大きなシャチ】
この日マグロを釣りに来ていた3人は、マサチューセッツ州チャタムの町の南岸から80~110kmほどの沖合でこの場面に遭遇した。
ジャンプしながら楽しそうに泳いでいるイルカと一緒に泳いでいたのは、
なんとシャチだった!
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ジマーマンさんは「この素晴らしい光景をまた船上で見られたらいいのにと思います。ぜひ多くの人に見てもらいたい」とも話している。
【同じシャチ?3年前にも似たような報告が】
実はこの辺りでは以前も同様のシャチの目撃談が寄せられている。2016年、チャタムの海岸からわずか20kmの沖でクジラと泳ぐシャチの姿があったという。
この時、地元の水族館の広報は「ニューイングランドの海でシャチの目撃は非常に珍しい。10年間で2、3回程度しかありません」とコメントしている。
【獰猛とされるシャチの珍しい姿に感動】
アザラシやイルカやサメ、クジラなども食する獰猛な海のハンターといわれるシャチは、英語圏ではキラーホエール(殺し屋クジラ)とも呼ばれている。
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また知能が高いシャチは計画的な漁も行う。仲間同士で互いの位置情報を利用して獲物をつかまえるのだ。
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こうした頭脳派な一面があるためか、狩りを学んで成長したシャチは体力を失うだけの無益な争いは避け、食すもの以外の動物を襲うことはないといわれる。
たまたまシャチが満腹なのか、稀有な友情が生まれたのか、実は単なる気まぐれなのか。
平和に泳ぐ彼らの関係は未だ不明だが、このシャチの姿は現在も多くの人に感動をもたらしている。
References:bostonheraldなど /written by D/ edited by parumo
追記:(2019/7/5)本文を一部訂正して再送します。
記事全文はこちら:シャチの情けか?気まぐれか?それともお腹がすいていなかった?シャチとイルカが仲良く一緒に泳いでいた件(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52275726.html