小さい体でのびのび生きる。ドワーフィズムの猫たちの、生まれから現在まで


 むっくりボディに短い足、それからちょっぴり開いたお口。この猫たちの特徴的な外見は、ドワーフィズム(小人症)によるものだ。


 さまざまな原因で発症するといわれている猫のドワーフィズムは、関節や甲状腺など、健康に問題を抱えていることが多い。そのため飼育には十分な配慮と継続的な治療が必要なものの、この2匹は理解ある飼い主のもとでとても幸せな猫生を送っているんだ。

 エルフィー(妖精)とギムリ(指輪物語に登場する小人の名)と名づけられた2匹の、誕生から現在までの姿をちょっと見てみよう。
 エルフィとギムリの母猫、エルジーは、もともと野良猫だった。出産間近のお腹を抱えて民家に迷い込んだところ、家主は温かく迎え入れてくれた。

 そうしてエルジーが産んだのは5匹の子猫たち。
そのうちの2匹が、エルフィとギムリだった。

 ところが、生まれてから3ヶ月経ってもエルフィとギムリだけは小さいまま。まだ母猫のミルクを飲んでいて、固い食事は摂れない状態だった。

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 何らかの病気か障害があるのでは、と母猫とともに保護施設へと連れ込まれた2匹。そこで出会ったのが、ドワーフィズムに理解のある保護施設の職員--現在の飼い主だ。

 最初は一時預かりのつもりだったという。
彼女はすでに、2匹の猫と2匹の犬を飼っていたからだ。

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 しかし、最終的に彼女は、そのまま2匹を飼うことを決めた。

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 先天的な病気を持っている2匹が、ただ「かわいい」というだけで引き取られては大変なことになる……彼女には、そんな気持ちもあったようだ。

 そうして2匹は今年、5歳になった。継続的なケアのおかげで、体こそ小さいけれど、ちゃんと元気に毎日を過ごしている。

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 一度は保護主にあきらめられてしまった2匹。
でも、出会うべき人に出会って、当たり前の幸せな毎日を送ることができていて、本当に良かった。

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 2匹の元気でしあわせな毎日が、同じ症状に生まれた猫たちの道しるべになるといいな。
written by momo
※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。

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