迷子の犬や猫を救え!アメリカのピザ屋がピザの箱に迷子ペットのチラシを貼って宅配するという試みが開始される


 アメリカ、ニュージャージー州モンマス郡にあるアンジェロズピザは、45年間地元で愛され続ける老舗ピザ屋だ。そんなアンジェロズピザが最近新たな試みを開始したという。


 それは、迷子になった犬や猫などのチラシをピザの箱に張り付けるというものだ。迷子ペットを捜すには手掛かりが多ければ多いほど良い。ペットが見つかりやすいとされているのはやはりご近所だ。

 迷子になったペットの近くに住む、配達区域の住人なら、新たなる目撃情報を持っているかもしれない。幸いなことにアメリカじゃ、ほとんどのご家庭がまめにピザの宅配を利用する。

 SNSも効果的だが、ピザの宅配用の箱なら、開ける時にあれ?っと思って必ず見るはずだ。ピザを食べながらずっとそのチラシを見てくれるかもしれない。

 
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Pizza Shop Adds Lost Pet Flyers To Boxes

【地元のピザ屋が始めた迷子ペットの捜査協力】

 ピザ屋の箱に貼られた迷子ペットのポスターが張ってあれば、ひょっとしたらピザを食べる人々の共通の話題にもなりうる。チラシを人々が長く見つめれば見つめるほど、再会のチャンスは増えるのだ。

ピザ屋の箱なんてのは使い道はみんな一緒です。でも毎日400~500箱がこの町のどこかへ届けられているんです。だったら食べ物以外にも何かメッセージを届けられないかなと思ったんです

と店主のジョン・サンフラテロさんは語る。


 迷子ペットのチラシはピザの宅配用の箱にテープで張り付けられ、ピザを注文したご家庭に届けられる。

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「迷子の動物たちと飼い主さんたちが一刻も早く再会できるように、私たちの店が微力なれど協力出来たらと思っています。」とジョンさん。

【自身の飼い猫、近所の猫が行方不明になった経験を元に】

 ジョンさんは以前、飼っていた猫が行方不明になったことがある。幸いにもその猫は見つかったが、その後、近所の猫も行方不明になった。

 ご近所の猫はSNSで拡散された結果、幸いにも無事に発見されたが、ペットが迷子になった飼い主の心配する気持ちは痛いほどよくわかる。

 そこでジョンさんは、迷子のペットを探す為に自分の店で何か協力できることはないかと考えた。

 アメリカでは行方不明の人を探すのに、牛乳の容器が利用されることがある。牛乳の容器に行方不明となった人の顔写真付きのチラシが張り付けられていることがあるのだ。

 ジョンさんは、そのことを思い出し、ピザの箱に迷子ペットのチラシを貼るというこのアイディアに至ったという。

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 「とても心優しい試みだと思います。コミュニティのみんなのためになると思います。」と迷子猫と再会した飼い主のララさんはコメントしている。

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 ジョンさんのピザ屋はニュージャージーに住んでいて、チラシさえ持ってきてくれれば迷子のペットもつすべての飼い主を歓迎しているという。


 先日は、生後3週間半の未来の盲動犬としてトレーニング中だった迷子の子犬の発見にも協力したという。現在は迷子猫のチラシを貼って捜査協力中だ。

 ジョンさんは、ニュージャージー州中の迷子のペットたちが再会できるまでできる限り協力していくという。

 ジョンさんの妹もフロリダでピザ屋を営んでいるとのことのこと。フロリダの迷子のペットたちにも明るい兆しが見えているのではないだろうか。

 実際にうちの猫「けも」が行方不明となった時、決め手となったのはチラシだった。隣に住むやさしい奥さんが、お子さんの通う学校にチラシをコピーして配ってくれたことがきっかけで、目撃情報を得ることができ、発見につながったんだ。

 日本では電柱などに張り紙をするのは許可がいるのでハードルが高いし、SNSもご近所さんが必ず見ているとも限らない。迷子ペットの掲示板などを見ていると、やはりチラシの効果はすごく高いようなので、このアイディアはピザ宅配率の高いアメリカならアリなのかもしれないね。

References: NewYork CBS Local/CBS NEWS/など / written by kokarimushi / edited by parumo

記事全文はこちら:迷子の犬や猫を救え!アメリカのピザ屋がピザの箱に迷子ペットのチラシを貼って宅配するという試みが開始される http://karapaia.com/archives/52277267.html
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