
雪だろうがハチの巣だろうが「汚物は消毒だ~!!」て猛者(関連記事)がたびたび出没しがちなアメリカでまたしても危険なアイテムが販売されたという。
ネットで話題のこちらの商品は、なななんと市販のドローンを火炎放射器にできるアタッチメント。
現地でも、さすがにこいつはアカン奴やろ・・・とささやかれるドローンパーツ。その威力も相当なものだ。
[動画を見る]Throwflame - Introducing the TF-19 Flamethrower Drone
【ドローンを火炎放射器にするアタッチメント】
これはアメリカ・オハイオ州の火炎放射器メーカーThrowflameが販売中のTF-19 WASPというドローンアタッチメントだ。
ドローンに取り付け済みのTF-19 WASP
タンクに燃料を注いでセットすれば準備完了!
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同社によるとWASPは産業用で、装着したドローンは目標に接近せずとも空中および地上から炎を放射できるため、ハチなどの駆除などにも便利だという。
蜂の巣も黒焦げに。Waspとはスズメバチなどを意味する
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【炎は最長7.6m。対応ドローンに制限あり】
WASPはカーボンファイバー製で、季節を問わずあらゆる条件に耐える。
重量およそ1.8kgで、燃料タンクの容量は約3.8L。炎の長さは最長7.6mほどもあり、最長燃焼時間は100秒。
ただし、取付けできるドローンは最大積載量およそ2.3kg以上の機体に限られる。ちなみに上の動画のドローンはDJI社のDJI S1000だそうだ。
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【業界に改革をもたらすゲームチェンジャー】
Throwflameはこの商品を、重要なインフラストラクチャーの障害物除去、計画的な野焼きや害虫駆除など、危険が伴う作業に改革をもたらすゲームチェンジャーとして紹介している。
「ドローンに搭載された火炎放射器、といえば極めて危険な印象をもたれやすいですがWASPはあくまでも産業用です」
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同社が掲げる主な用途は以下のとおり。
・電線の障害物の除去
・害虫の管理や巣の除去
・山火事での火災の封じ込め(火勢を食い止めるための向かい火や、延焼防止に可燃物を予め焼却する制御焼却など)
・遠隔農業での野焼き
ちなみに気になるお値段はなんと1,500ドル(約16万円)。DJI S1000本体に負けないくらいの価格だ。
【アメリカメディアもざわつく危険な商品】
ただ、掲げる用途が産業用だとしても、一部の州を除き火炎放射器が合法なアメリカなどではこういうものが普通に購入できてしまうのが恐ろしい。
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しかもこのお値段にもかかわらず現時点で注文が殺到、商品の到着が遅れてるとか。うん、さすがはフリーダムの国だ。
そういや売り物じゃないけど、電線のゴミを焼き払うドローンは中国でも話題になってたっけ。
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アメリカでも「業者専用のヤバいもの」扱いになっている危険なアタッチメントだが、いつ日本に流れてくるかわからない。
日本でも草焼きバーナーなど、農業用具であれば購入可能な状態になっているので、問題が起きる前に、法律での徹底した規制が必要だろう。
References: throwflame /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:アメリカでドローン用火炎放射器のアタッチメントが販売されている件 http://karapaia.com/archives/52277314.html