ヨーロッパを襲った強烈な熱波。ドイツ、ベルギー、オランダで史上最高気温が記録される

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 日本はいつまで経っても明ける気配のないじとじとウェッティな梅雨が続き、カラッと澄み渡った夏空が待ち遠しかったわけだが、これから夏本番になれば、まだ雨の方がマシだったと思うのかもしれない。

 雨ばかりで比較的涼しかった日本から離れたヨーロッパは、記録的な猛暑に見舞われて大変なことになっていた。


 フランスはもちろん、オランダ、ベルギー、ドイツでは史上最高気温記録を更新。イギリスでも東部ケンブリッジで、最高気温が38.1度に達し、これまでの7月の最高気温だった36.7度を2度近くも上回った。
【ヨーロッパ各地で記録的猛暑】

 6月、熱波によってフランスでは史上最高気温に到達。ヨーロッパ全域でも6月の記録が更新されるという凄まじい暑さだった。

 そんな熱波は7月に入っても相変わらずヨーロッパ各地を炙り続けている。

 7月25日、オランダでは40.4度に達し、同国の気象庁によって国内の史上最高気温記録が75年ぶりに更新されたことが発表された。

 ドイツ西部リンゲンでも同日、41.5度を観測。ベルギー北東部のクライネブローゲル基地でも、40.6度が観測され、過去最高気温の記録を更新した。

 この日、イギリス・ヒースロー空港でも7月の過去最高気温記録となる36.9度を観測、フランス、パリでも史上最高気温となるの42.6度観測し、熱波のピーク迎えた。

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【地球温暖化で勢いを増す熱波】

 熱波自体は、広い範囲の高気圧によって空が晴れ、暖かい空気が流れ込んでくることが原因の自然現象だ。しかし、地球の全体の気温が上昇し続けているために、それはいっそう勢いを増す。

 このことは、これまでの気温の最高記録が過去のものとなり、実際にそうなっており、今後も更新され続けるだろうということだ。


 「世界気温は温暖化の影響で上昇しています。これは今後、ヨーロッパはさらに記憶的な熱波に見舞われるだろうということです」と英レディング大学の気候科学者レン・シャフレー氏は話す。
 
 彼によると、世界的な気温上昇によってヨーロッパで猛暑が訪れる確率は2倍も高まったという。

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【ヨーロッパでは過去139年で一番暑い6月。7月も続く見込み】

ここ100年で、ヨーロッパでは熱波の回数がますます増えている。

 1500年以降の気温を見た場合、一番暑かった夏のトップ5が2018年、2016年、2010年、2003年、2002年と最近に集中しているのだ。

 また、この傾向は世界的な温暖化のトレンドとも一致している。2001年以降の19年で、18年までが記録上一番暑い年だった。

 2019年6月は139年間でもっとも暑い6月だった。しかも7月も前月に続こうとしている。つまり、今年の7月は記録史上一番暑い7月になりそうだということだ。

 さて、日本の今年の夏はどうなってしまうんだろうか?

 以下のサイトではリアルタイムで世界の気温がわかりやすく色分けされて表示される仕組みとなっている。
参考にすると良いかもしれない。

Windy: Wind map & weather forecast
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References:Heat records break in Europe, again

記事全文はこちら:ヨーロッパを襲った強烈な熱波。ドイツ、ベルギー、オランダで史上最高気温が記録される http://karapaia.com/archives/52277473.html
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