
保護犬を一時的に預かり、飼い主が見つかるまでお世話をするボランティア活動をしている女性のもとに、一匹の野良の子猫が助けを求めてやって来た。
女性が犬の散歩をさせようとアパートの庭に出たところ、痩せ細った子猫が現れたのだ。
その子猫はひどく衰弱していて、助からないかもしれない状況だったが、懸命な看護の結果、ようやく回復の兆しを見せた。
子猫は常に犬にピッタリと寄り添い特別な絆を育んでいた。
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Rescued kitten and his canine friends
【アパートの庭で鳴き声をあげる子猫を発見】
イスラエルのテルアビブで、保護犬預かりボランティアをしているマリサさんは、7月のある日、いつものように犬の散歩に出た。
その時、マリサさんの住むアパートの庭で助けを求めて鳴き声をあげている小さな子猫を発見。野良とみられるその子猫は、骨と皮だけの状態で痩せ細っていた。
テルアビブでは野良猫が多い。マリサさんは子猫の母親が近くにいるかもしれないと先に犬を連れて散歩に出たが、戻ってきても子猫はまだそこにいた。
このまま子猫を放置しておけないと思ったマリサさんは、子猫を保護することにした。
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【献身的な看護で子猫は回復の兆しを見せる】
アパート自宅に子猫を連れ帰ったマリサさんは、水を与えている時に子猫の腹部に古い傷痕と新しい傷があることに気付いた。
生まれてまもなく路上で厳しい生活を送っていたとみられるオスの子猫は、まだ生後数週間しか経っておらず、衰弱も酷い状態だったことから、生き延びられるかどうか確信はなかった。
しかしマリサさんとボーイフレンドは、子猫を獣医のもとへ連れて行き、目薬やその他の薬を子猫に与え、数日間様子を見ることにした。
マリサさんは、夜になると子猫を何時間も抱きしめ、寄り添って過ごすこともあった。
やがて、奇跡的に子猫は少しずつ回復の兆しを見せ始めた。
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【子猫と犬に特別な絆が育まれる】
ある日の朝、マリサさんが目覚めると子猫は部屋にはおらず、冷蔵庫の前で餌が欲しいと鳴いていた。どうやら、一時的に預かっている犬のコメットが子猫を部屋から出したようだ。
この日を境に子猫とコメットは仲良くなり、コメットはマリサさんが子猫を部屋へ戻そうとする度、脱走計画を企てるようになった。
小さな体で旺盛な食欲を見せる元気な子猫の姿に安堵したマリサさん。しかし、子猫はまだ完全には健康状態が回復しておらず、注意深く観察しながら、マリサさんは2匹の仲を見守った。
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子猫は、コメットの大きな体に自分の体を摺り寄せ、腕に包まれるようにして眠り、家の中でコメットが動くたび、あちこちついて回った。
マリサさんがもう1匹のマギーという犬を預かってからも、子猫はマギーにピッタリと寄り添い、母猫が恋しいのか、時にはマギーの腹部をさぐるような仕草を見せた。
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子猫を保護して1週間後に再び獣医院へ連れて行くと、医師ははるかに元気になっている子猫を見て驚いたそうだ。
【小さなファイターは「フェニックス」と名付けられた】
マリサさんは、かなり元気になった子猫をフェニックスと名付けた。
一時は助からないと思ったのですが、フェニックス(不死鳥)のように強く蘇ったので、フェニックスと呼ぶことにしました。
今は犬たちに面倒を見てもらっているという感じですが、きっともっと元気になって、すぐに新しい飼い主のところへ不死鳥のように羽ばたいていくことができるようになるでしょう。
フェニックスと犬たちの交流は、インスタグラムアカウント「foster_tails_from_tel_aviv」でも見ることができる。
References:Love Meowなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:保護犬を連れた女性に助けを求めに来た野良の子猫。犬と子猫が特別な絆を結ぶ(イスラエル) http://karapaia.com/archives/52277850.html
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