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環境保護のために私たちが身近にできることのひとつが、リサイクルだ。おそらく、タッパーなどの再利用可能な容器や、使い捨てプラスチックの容器でさえも洗って可能な限り使用しているという家庭も今は多いことだろう。
無駄のない持続可能なライフスタイルを維持することは、必ずしも容易ではない。特にテイクアウト時は、店側がゴミ箱へ直行となるバッグや箱に食べ物を入れており、それは確かに便利ではあるが、無駄を防ぐことにはならず、環境にも良くない。
アメリカのカリフォルニア州では、使い捨ての無駄を減らすことを目的として、客がテイクアウト用の容器をレストランに持ち込むことを可能にした法案が、最近になって可決された。
【レストラン側への強制はなく、選択肢が与えられる】
以前、カリフォルニアの多くのレストランでは、二次汚染を避けるため、厨房への外部容器(タッパーウェアやカップなど)の持ち込みを拒否することを標準的ポリシーとしていた。
しかし、7月12日に可決されたカリフォルニア州の新たな法案では、客がレストラン内に再利用可能なテイクアウト容器を持ち込むことが可能となった。
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これを受け入れるか否かはレストラン側次第であり、法は強制しない。ただし、受け入れた場合は、より安全で、より規制された方法を選ぶ選択肢が与えられているという。
【厨房で容器に食べ物を移さないことが理想的】
法案によると、客が差し出す容器を受け入れOKとするレストラン側は、客の容器を洗う法的義務はない。
だが、厨房は別の場所でその容器に食べ物を詰めることが理想的とされている。もし、それが叶わない場合は、厨房に容器を持ち込むことは可能だが、すぐにその領域を消毒する必要があることを義務付けている。
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また、レストラン側は「二次汚染の可能性を防止する」と記したポリシー書面を、保健局の監査スタッフに提出する必要があるそうだ。
【フェスティバルやイベント時の食品取扱基準にも変化】
この法が施行されることになると、客が容器を持ち込むことを受け入れたレストラン側は、それを店内でどのように安全に使用するかということについて、より公式なガイドラインに従うオプションを提供されることになるという。
この法案は、今後レストランの新たなポリシーに加わる他、フェスティバルやイベント会場などで販売される食べ物の取り扱い基準の変化にも繋がるとされている。
以前は、衛生管理規定によりこうした場所でのフードサービスは、使い捨ての皿や調理器具を使用することが求められていた。
しかし今後は、現場もしくは承認された施設で清掃、洗浄、消毒がきちんとされている場合に限り、再利用可能なアイテムが使用可能になるとのことだ。
References:Mental Flossなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:カリフォルニア州で客がレストランにテイクアウト用容器を持ち込み可能にする法案が可決(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52278264.html
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