
9月11日に発表された新型iPhoneだが、意図せぬところで話題となっている。
上位機種となるiPhone 11の「 Pro」と「 Pro Max」はカメラ機能を大幅にアップグレードし、3眼のトリプルカメラを三角形状に搭載しているのだが、それがぶつぶつと穴のあいた蓮のような集合体を連想してしまい、トライポフォビア(集合体恐怖症)の人を恐怖に陥れているというのだ。
これまでの研究によりトライポフォビアである人は全体の16%いるといわれている。彼らを震わせる一方で、残り84%のコラ職人たちは、カメラを増殖させることで更なる恐怖を作り上げている。
【トライポフォビア(集合体恐怖症)とは?】
トライポフォビア(集合体恐怖症)とは、蓮の花托や蜂の巣のような小さな穴が密集しているものに嫌悪や恐怖を感じる症状だ。
個人差があるのだが、ひどい人になるとお風呂の泡とかイチゴの表面のようなものですらぞわぞわくるらしい。
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トライポフォビアという用語は、2005年にあるアイルランド人の女性が、ギリシア語の「trypo(穴あけ)」と英語の「phobia(恐怖症)」を組み合わせて作ったものと言われており、2009年頃に用語として定着していった。
だが、精神障害の診断基準を説明した「精神障害の診断と統計マニュアル」の第五版には記述されておらず、今のところ治療の対象となる症状であるわけではない。
【なぜ人は集合体を怖がるのか?】
つぶつぶに嫌悪を感じる理由については、穴の集合パターンと危険な動物の体のパターンとを無意識のうちに結びつけているのではとの指摘がある。
たとえば、「殺人ダコ」との異名をとるヒョウモンダコの体をおおうリング上の模様は、蓮の花托のパターンに似ている。
あるいは寄生虫や伝染病によって皮膚に生じる症状と関連があるという説もある。病気によってできた皮膚のブツブツへの嫌悪感が私たちの深層心理に根付いており、穴の集合はそれを連想させるというのだ。
2018年の比較的新しい研究では、トライポフォビアは恐怖症ではなく、人間の本能的嫌悪感であるとする論文が発表されている。
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【コラ職人、新型iPhoneのカメラを増殖 ※苦手な人は注意】
トライポフォビアは少なくとも全体の16%いると言われている。もしそれが本能的嫌悪感によるものだとしたら、更に多くの人にこの症状があるということになる。
新型iPhoneのレンズは穴ではないが、じっと見つめていると確かにぞわぞわするものがある。こうしたマルチレンズ化がスマホの潮流なのだとしたら、何世代か後にはレンズだらけになっているかもしれない。
そんな恐るべき未来を予測したコラ画像がうみだされていた。
New iPhone 11 giving me trypophobia feeling. Don’t be flexing that ugly ass phone around me if you buy it. pic.twitter.com/UGY3GZreiL
— itsjudythenerddd (@itsjudythenerd) September 11, 2019
Is this bad pic.twitter.com/Q7deYZyxPM
— Rob Beschizza (@Beschizza) September 10, 2019
At this rate, Apple will introduce the #iPhone 20 like this#iPhone11 #trypophobia pic.twitter.com/4QyfF5w64c
— Mandao of the Dead (@MandaoMovie) September 10, 2019
新型iPhoneのカメラの数と配置に関して、SNS上では「ジョブズが生きていたら」という声も多数あがっており、「徹底的に無駄を廃して洗練されたミニマルなデザイン。それがアップルの魅力だった」という声もあがっている。
ndtv / boingboingなど/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:怖い、新型iPhoneが怖い。カメラの蓮コラ感に震える集合体恐怖症の人々とレンズ増殖コラ画像(閲覧注意) http://karapaia.com/archives/52282421.html