
アメリカ、イリノイ州シカゴにあるフラワーショップで飼われていた一匹の老描が、2人組の女性に連れ去られてしまった。
その犯行現場は店に設置してあったCCTV(監視カメラ)にとらえられており、飼い主は映像をSNSで公開し情報提供を呼び掛けた。
この投稿が拡散され、彼女たちの目にとまった。ことの重大さに気付いた女性は、友人に依頼し、謝罪の手紙を添えて、猫を飼い主のもとへ届けてもらったという。
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Woman Caught On Camera Stealing Shop Cat From Logan Square Flower Shop
【17歳の老描が店から連れ去られる】
シカゴのローガンスクエアにあるフラワーショップ「フルール・フローラルブティック(Fleur floral boutique)」には、店の経営者ケリー・マリー・トンプソンさんが飼っている一匹の老猫スイートピー(17歳)がいる。
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5月13日も、スイートピーはいつものように店内のフロントウインドウの傍でのんびりと寛いでいた。
その時、2人の女性が店内へとやって来た。猫に気付いた女性たちは、猫を撫でたりしていたが、やがて女性の1人が猫を抱えあげるとそのまま外へと連れ去った。
スタッフは花の世話に忙しく、スイートピーが連れ去られた瞬間を目撃していなかったという。
【監視カメラに映り込んだ女性2人の映像がSNSに投稿】
しかし幸いにも、店内にはCCTV(監視カメラ)が設置されてあり、いなくなった愛猫の様子を飼い主が映像でチェックしてみた。すると、はっきりと女性が猫を連れ去る瞬間が捉えられていた。
女性2人は、花を見ているかのようにくるりと店内を回っている。しかし、猫のそばまで来ると、顔を見合わせ何かを囁き合い、店内を見回して、スタッフに見られてないことを確認したかのように1人の女性が猫を抱きかかえた。
そして女性はすぐにドアから外へ出ると、連れの女性も、後を追うようにそのまま店の外へ出て行った。
スイートピーの飼い主は、この映像をSNSに投稿し、飼い猫が盗まれたことを伝えた。すると、多くの人々から反響を呼び、投稿は瞬く間に拡散した。
【友人に頼み、猫と謝罪の手紙を飼い主の元へ】
投稿が拡散されたことで、猫を連れ去った女性に届いた。このの重大さに気付いた彼女は、連れの友人に猫を店に戻すように依頼。盗んだ本人ではなく、友人が猫を店に返しにやってきた。
飼い主のトンプソンさんは、猫を連れ去った女性がトンプソンさんに宛てた謝罪の手紙を、女性の友人から受け取った。
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あなたの猫を連れ去るという過ちを犯してしまい、本当に申し訳ありません。
あなたの店に入ったのは初めてで、窓際の猫を見て見た目が弱々しそうで元気がなさそうだったので、とても気になってしまったのです。
だから家に連れ帰って餌をやり、身綺麗にしてあげました。
自分が、他人の猫を盗んだということにまでは考えが至りませんでした。ただ、猫を元気にさせてあげなければという気持ちしかなかったのです。
その晩、猫は機嫌よく過ごしていましたが、猫には愛する家族やちゃんとした家があるということがわかり、私が状況を勘違いしていたのだと知りました。
本当に申し訳ありませんでした。
女性の友人がトンプソンさんに語ったところによると、女性はスイートピーを野良猫だと勘違いしたということだった。
店内にいる猫をなぜそのように思ったのか、もしくは女性がそのように言い訳をしているだけか、真相は不明だ。
トンプソンさんには、女性たちを起訴するつもりはないようだが、「2人がしたことは窃盗なのだということを知ってほしいという思いはある」と後の取材で話している。
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無事に店の経営者である飼い主のもとへ戻されたスイートピー。現在は、お気に入りのベッドを店の裏側へ置いてもらい、毎日寛いでいるという。
References:Paws Planetなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:花屋の看板猫が連れ去られる。現場映像が拡散され、猫は謝罪の手紙とともに飼い主に返される(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52282908.html
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