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年齢に大きな差のある「年の差婚」は、その差が大きければ大きいほど世間を驚かせるものだ。今回、女性の方が57歳上という年の差婚の仰天ニュースがウクライナから届いた。
干支が回ること4.75回だ。
24歳男性と81歳女性は夫婦となって既に2年になるという。しかしこの結婚には裏があると世間では噂されている。
ウクライナでは、18歳~26歳までの健全な男性全てに兵役義務があり、この男性はそれを免れるために女性と結婚したのではと言われているのだ。
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На Вінниччині хлопець одружився із двоюрідною бабусею, щоб не йти на строкову службу
【2017年に57歳年上の女性と結婚した男性】
ウクライナのヴィーンヌィツャ出身のアレクサンダー・コンドラチュクという男性は、2017年に徴兵書類を受け取った。
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ウクライナでは、18歳~26歳の健康な男性は、自国の兵役として1年間の入隊が義務付けられており、最寄りの軍事委員会に報告しなければならない。
しかし、男性が障害を抱える妻の面倒を見る責任がある場合のみ、懲兵制度を免除されるという例外があり、アレクサンダーはそれを利用したと思われている。
当時22歳だったアレクサンダーは、57歳年上の、当時79歳だったいとこの祖母に、自分の花嫁になるよう説得したのだそうだ。
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現在結婚して2年になるが、アレクサンダーは24歳になっているため、あと2年で兵役義務の年齢上限に達する。そうなれば2人は必ず離婚するだろうと世間で噂されているのだ。
【軍事委員会は2人の結婚を偽装と疑う】
57歳年の差婚のニュースは、2018年初頭にもニュースの見出しを飾っていた。
当時、ヴィーンヌィツャの軍事委員会は、アレクサンダーとジナイダ・イラリオノオヴナの結婚希望に対して、検察庁に苦情を申し立てた。
彼らは、アレクサンダーが兵役を避けたいがために、結婚文書を偽造したと確信していたからだ。
しかし、調査により2人はヴィーンヌィツャの近くにある小さな村で、合法的に結婚していたことが判明。
民事登録局が2人の結婚が合法であると確認した以上、軍事委員会はアレクサンダーを兵役義務から免除するしかなかった。
【81歳の妻、「夫はよくしてくれている」】
今年9月に再びこの一件が話題になり、ウクライナのメディアは軍の代表者に取材。ヴィーンヌィツャ地域の徴兵担当者は、次のように述べている。
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アレクサンダーが合法に結婚している以上、法により兵役義務を免除される権利があります。なぜなら彼は、障害を抱えた妻の保護者として登録されているからです。
結婚証明書と、2人の住所が一致した書類が受理されている以上、当局にできることは何もありません。
更に、地元メディアがアレクサンダーに取材をしたところ、「兵役免除のためだけに妻と結婚したのではない」と偽装結婚を否定し続け、「妻に対して特別な感情を持っている」と主張。
一方、妻のジナイダも
アレクサンダーは、面倒をよく見てくれるいい夫だ。
と話し、それ以上の取材を拒否するかのように自宅の門に鎖を巻き付け、記者を締め出す姿が映像に捉えられた。
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【「結婚はフェイクに決まっている」と隣人ら】
しかし、どれだけ2人が「結婚は本物」と主張しても、周りの住民らは地元テレビ局に「この結婚は偽物だ」と話している。
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ある隣人によると、女性のもとへは彼女の甥や孫が頻繁に訪ねて来ているが、夫と称するアレクサンダーの姿は全く見かけないという。
軍事委員会が、兵役募集のためにその地域へ顔を見せた時のみ、アレクサンダーは結婚証明書を見せているというのだ。
この一件は、大きく物議を醸しているにも関わらず、どうにもできない委員会は「これ以上の問題追求には関心がない」と述べており、アレクサンダーが27歳になる前に何かが起こらない限り、彼の兵役義務は免除されたままだということだ。
References:Oddity Centralなど / written by Scarlet / edited by parumo
追記:(2019/10/4)タイトル・本文を一部訂正して再送します。
記事全文はこちら:24歳男性と81歳女性の年の差婚。懲兵から逃れるための偽装結婚と噂されるも結婚2年目を迎える(ウクライナ) http://karapaia.com/archives/52283049.html
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