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過去に、カリフォルニア州やオレゴン州などで、汚水を浄化して地ビールを醸造するという画期的なリサイクル事業が話題になったが、近年各地ではこうした技術的なリサイクル事業の進歩が著しい。
そんな中、ベルギーにあるレストランは、トイレからリサイクルされた飲料水を提供しているという。
複雑な浄化システムを数段階にわたり使用してリサイクルされるその飲料水は、他のそれと何の変わりもないようだ。
【5段階の浄化システムでリサイクルされた飲料水】
ベルギーのクールネにあるレストランGust’Eauxでは、最近一歩進んだリサイクル技術が話題になっている。
それは、同レストラン内のトイレやシンクからリサイクルされた水を、顧客に無料で飲料水として提供するという画期的な試みだ。
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出される水は臭いも味も色もなく、他の飲料水と何の変わりもないため、水の源が実際にトイレからきていると知ると、恐らく誰もが驚くことだろう。
しかし、高度で複雑な5段階の浄化システムを使用することで、Gust’Eauxは下水を非常に純粋な水に変えることを可能にした。
【ミネラルを強化して顧客に飲料水として提供】
同レストラン側が地元メディアに語ったところによると、ベルギーのレストランは市の下水道に接続されておらず、下水問題を解決するため工夫を必要としたそうだ。
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このユニークな水リサイクルシステムのおかげで、トイレとシンクの水は最初に植物肥料で“浄化”され、その後一部は集められた雨水と混合され、トイレの洗浄に使用され、残りの水が飲料水用として更なるプロセスを経て浄化される。
しかし最終的に、その水が水道水と見分けがつかないようにする一連のプロセスを通過すると、純粋過ぎる水が生じてしまう。
そのため、レストランではミネラルを加えて健康的な飲料にした後、コーヒー作りやビールの醸造に使用している他、氷や無料の飲料水として顧客に提供している。
なお、地元メディア『Sudinfo』によると、ベルギーでは同じ水浄化システムが個々のコミュニティーで使用されて飲料水が提供されているが、こうしたリサイクル技術の試みはヨーロッパでは前例がないとのことだ。
References:Oddity Centralなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:ベルギーのレストラン、トイレからリサイクルされた飲料水を提供。高度な5段階の浄化システムを採用。
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