どの子が一番怖い?ミネソタ州の歴史博物館が「不気味な人形」コンテストを開催(アメリカ)

image by:olmstedhistorycenter / Instagram
 ハロウィーンにちなんで、ホラー系のイベントやそのニュースが多く伝えられる中、アメリカのミネソタ州でも「怖い人形展」コンテストが開催された。

 同州にある歴史博物館には、100年以上前のものとされる古い人形が寄贈され保管されている。


 ほとんどが劣化して不気味に見えてしまうそれらの人形を、ハロウィーン期間限定で、博物館側はソーシャルメディアに1点ずつ紹介したが、ユーザーらから大きな反響を呼んだようだ。
【博物館、ハロウィーン用展示に人形のコンテストを行う】

 ミネソタ州オルムステッド郡ロチェスターにある博物館「オルムステッド郡歴史センター」には、100年以上前に寄贈されたとみられる多くの人形が収蔵されている。

 それらは普段、人の目に晒されることなく、暗い収蔵庫にひっそりと保管されている。しかし今回、ハロウィーンにちなんで同博物館側は「不気味な人形展」コンテストを開催。

 その一環として、合計9体の人形を10月16日~24日の期間限定で1枚ずつ、インスタグラムフェイスブックに投稿した。

 コンテストへの投票は「いいね」で行われ、数の多さにより優勝と準優勝が決められる。

 見事「最も気味が悪い」人形になった2体の人形は、ハロウィーン期間中のみ博物館内に展示されるという。

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【ソーシャルメディアに投稿される不気味な人形たち】

 ソーシャルメディアには、1枚ずつ薄気味悪い人形が投稿された。

 ある人形は1800年代のもので、印象的な三つ編みと死人のような目が特徴的だ。しかも、その人形の毛には、人間の毛髪が使用されている。

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 博物館館長のダン・ノワコウスキーさんによると、1800年代には人形に人間の髪の毛を使うことは一般的だったそうだ。ただしそれは、人形の買い手が裕福であることを示す兆候でもあったという。


 また、可愛いピンクのドレスを着ているにも関わらず白目を剥いた人形や、

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持ち上げるとまぶたが音を立てて動く人形も投稿された。

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 更に、1950年代に寄贈されたとされる人形は、まるでミイラのように見える。

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 この人形はおそらく一般家庭で手作りされたものだろう。布を使って顔や手足が作成されている。

 顔は塗料で色付けされたようだが、既にそれは剥げていて、当時手描きをしたとみられる目や鼻は劣化し、腕も1本欠けているため、雰囲気からしてなんとも不気味だ。

【不気味に見えるのは、時の経過と管理不足による劣化が原因】

 ノワコウスキーさんは、これら人形について次のように話している。

当館に収蔵されている人形は、元所有者の思い出となる記念品だったことも多いのですが、人形というものは適切に管理をしないと、時間の経過とともに塗料にひび割れや剥がれが生じます。

作られた時には、もちろん人を恐怖に陥れようとする意図は全くなかったことでしょう。しかし、使用された材料の品質が良くなかった場合は、古くなると劣化して不気味な印象を抱かせる人形へと変化してしまうのです。

また、当時所有していた子供たちがその人形で何年も遊んでいれば、ダメージを受けてしまう場合もあります。ここには、手足を失った人形も保管されています。

ですが、どんな人形も個々にそれぞれの物語を持っていることでしょう。


 この展示会は、ネット上で大きな反響を呼んだ。そのため、博物館側は来年も同様の企画を予定しているとのことだ。

References:MPR NEWSなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:どの子が一番怖い?ミネソタ州の歴史博物館が「不気味な人形」コンテストを開催(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52284023.html
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