高速道路上を走っていた犬をドライバーたちが一丸となって救助、無事飼い主の元へ(アメリカ)


 思わぬ事態に遭遇した時、見知らぬ人同士でも一丸となって協力しあえば、強い力を発揮し、事が解決へと運ぶことがある。

 アメリカのテキサス州ヒューストンで、そんな出来事が起こった。

 高速道路上を走っている1匹の犬が走っている姿を目撃した複数のドライバーたちが、車を停めて犬の救助に奔走したのだ。

 優しいドライバーたちの尽力により、犬は無事保護され、飼い主のもとへ戻された。
[動画を見る]
Only in Houston: Drivers shut down Beltway 8 in order to corral loose dog

【交通事故に遭った飼い主の車から犬が逃げ出す】

 11月11日、テキサス州ヒューストンの高速道路を走っていた運転手のトビー・ティネリさんは、道路脇を駆け抜ける物体を目にして、驚いた。

 それは1匹の犬で、犬は首輪にリードをつけたままかなりの勢いで走っていたのだ。

 高速道路ゆえに車の行き来が激しく、いつ犬が事故に遭うかわからない。トビーさんの妻は助手席でその犬の姿を撮影し始めたが、この驚く光景にトビーさん夫妻や他のドライバー達は、なんとか犬を保護しようと車のスピードを緩め、ハザードランプをつけて、車道に車を停止させた。

【怯える犬、救助を試みる人たちから逃げ回る】

 当初、犬がどこからやって来たのか見当もつかなかったトビーさんだったが、聞けば犬の飼い主は高速道路で交通事故に遭ったようで、その時に犬が車内から飛び出して逃げてしまったということだった。

 飼い主のもとへ犬を戻してやりたいと、およそ20人のドライバーたちが犬を保護しようと努めた。

 しかし、犬はパニックになっているのか、怯えてなかなか見知らぬ人間に近寄ろうとせず、むしろ逃げ回った。

 やっとのことで1人のドライバーが犬のリードを掴んで、犬は無事保護。

[動画を見る]

 恐らく、事故時に逃走した際にガラスで切ったのだろう。犬は少し足に怪我をして出血していたが、たいしたことはない様子で、後にこちらも幸いにして事故が大事に至らなかった飼い主と引き合わされた。

[動画を見る]

【見知らぬ人たちが一丸となって犬の救助に奔走】

 トビーさんは、その後のメディアの取材でこのように話している。

[画像を見る]

誰もが、犬を救うことを何より気にかけていて、チームで一丸となって保護しようと懸命になっていました。

妻が水とボウルを持っていたので、みんなで水を持ち寄って犬に与え、少し落ち着かせてやりました。とにかく無事に保護できてホッとしました。


 この動画がSNSで公開されると、「これぞ、アメリカの心」「犬が無事に保護されて何より」「動物のために懸命に救助を試みる人たちは素晴らしい」といった声が寄せられた。

References:abc13など / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:高速道路上を走っていた犬をドライバーたちが一丸となって救助、無事飼い主の元へ(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52284768.html
編集部おすすめ