
時に、心無い人間によって体や顔に落書きをされた動物たちが保護されることがある。ロシアの動物保護施設に連れて来られたその犬を見たスタッフは、とってつけたかのような黒い太眉を見て、てっきり誰かにイタズラされたと思った。
綺麗に拭き取ろうとするも一向に消えない。そこで獣医師に検査してもらったところ、犬の太眉は紛れもなく自毛(地毛)であり、模様であることが判明したのだ。
天然の太眉を持つその犬はSNSで話題となり、新たな飼い主が見つかるまで、さほど時間はかからなかったようだ。
[動画を見る]
Дворняга "с бровями" покорила Интернет
【通りをさまよっていた野良犬の太眉は自毛だった】
ロシア連邦イルクーツク州ブラーツクの外気温マイナス12℃という寒い通りをさまよっていた一匹の野良犬が、心優しい地元住民に保護され動物保護施設へと連れて来られた時、スタッフは「おや?」と思った。
生後5か月ほどと見られる小さな白い犬の目の上には、くっきりとした太眉があった。
人間にいたずら描きされたに違いないと思ったスタッフは、黒い眉毛を綺麗に拭き取ろうとした。しかしいくらゴシゴシ拭いてもまったく消えない。そこでスタッフは犬を獣医のもとへ連れて行った。
すると、その眉は自毛であり模様であることが判明したのだ。
[画像を見る]
【めったに見ることのできない自然の太眉模様】
獣医によると、犬はハスキー犬の血が入っている可能性が高く、太眉模様は年とともに薄くなることはあっても消えることはないという。
施設の経営者であるオレシア・ノヴォポルシバさんは、
この施設で長く働いていますが、こんな自然の眉毛がある犬は見たことありません。
と、驚きを隠せなかったようだ。
スタッフらは、犬の特徴が立派な眉を持つメキシコの画家フリーダ・カーロを彷彿とさせたことから「フリーダ」と名付け、SNSに投稿。すると、ユニークな犬の容貌はたちまち話題になり、ロシアのSNSではセンセーションを巻き起こした。
[画像を見る]
【新たな飼い主見つかり、ベティーと名付けられる】
投稿を目にしたオクサナ・メイムシナさんは、恐らく捨てらたであろうその犬に強く心を痛め、是非とも自分が飼ってやりたいと思い保護施設に連絡し、引き取ることになった。
フリーダからベティーと名を変えた犬を引き取ったオクサナさんのもとへ、多くの地元メディアが取材に訪れ、ベティーはロシアの複数のTV番組から出演依頼の声がかかったそうだ。
[画像を見る]
オクサナさんによると、現在ベティーはオクサナさんが飼っている17歳の老猫ととても仲良くし、暖かい家で幸せに暮らしているという。
[動画を見る]
Собака с бровями
References:Lad Bibleなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:自毛だった!天然の太眉を持つ迷い犬が保護される。イタズラ描きと勘違いしたスタッフ、消そうとごしごし(ロシア) http://karapaia.com/archives/52284808.html
編集部おすすめ