
image by:marin_mushrooms
アメリカ、カリフォルニア州サン・アンセルモに住む写真家のアリソン・ポラックさんの愛してやまない被写体はありふれた景色の中にひっそりと隠れている。
それはとても小さいのに、驚くほど鮮やかだったり、奇妙な形をしているキノコや変形菌だ。
彼女はそれらを見つけるために、常に虫眼鏡を片手に常に四つん這いになって探し回る。
そうして撮影した宝石のようなキノコ類の美しい写真はキノコマニアはもちろん、多くの人を魅了させている。
【小さくても大きな耽美さを秘めているキノコを求めて】
「小さければ小さいほど、撮影意欲がかきたてられます。わたしは挑戦するのが好きなのです」とポラックさんは語る。
「あらゆる人たちに、森じゅうにひっそり生きているこの小さな宝の美しさをを見てもらうのが目的です。彼らはうんと接近しないと見ることができないのですから」
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【科学的な正確さを重視した焦点合成で立体的質感を演出】
数学者、コンピュータオタクでもあるポラックさんは、独学の写真家としての技術的・創造的チャレンジを大いに楽しんでいる。
自分のイメージで、得も言われぬ芸術的な美を作り出しつつ、鋭い焦点で科学的な正確さもちゃんと追求している。
焦点合成(複数の画像をデジタル画像処理によって合成し、擬似的に深い被写界深度を得る技術)のおかげで、極小の被写体の立体感や質感をとらえることができるといい、たった1枚の画像を作成するために、100枚以上の写真を組み込むこともあるという。
シロエノカタホコリ(カリフォルニア州タマルパイス山)
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ヒメムラサキゴムタケとケホコリ科のキノコ(ワシントン州トラウト湖)
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Willkommlangea reticulata(アラスカ州フェアバンクス)
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【世界各地でキノコ巡りの旅】
被写体のキノコや菌の幅を増やすために、ポラックは国内外を旅する。さらに、ほかのキノコマニアたちとやりとりして、情報収集のために週末の会合にも参加している。
もっと世界のさまざまな場所に出かけて、いろいろなキノコや菌を探し、撮影できるようになりたいのです。
オーストラリアやニュージーランド、熱帯地方には、手招きされているようなそそられるキノコがたくさんあります。いつか、こうした地域にもぜひ行ってみたい。でも、身近な地元の森も、それはわくわくするようなキノコワールドなのです(ポラックさん)
ヒイロガサ(カリフォルニア州)
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ミズタマカビ
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Questionable stropharia(カリフォルニア州)
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ポラックさんがこれまで撮ったキノコたちは、彼女のインスタグラムで見ることができるのでキノコマニアは要チェック&フォローだ。
written by konohazuku / edited by parumo
記事全文はこちら:実に興味深い。小さくても壮大なインパクトを放つ美しいキノコの世界 http://karapaia.com/archives/52284893.html
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