
動画配信サービスはもちろん、DVDも主流じゃなかった1990年代、当時の映画ファンを支えていたのは映画をおさめたビデオテープを貸し出すレンタルビデオ店だった。
アメリカにて、そんな時代のレンタルビデオ店をリアルに再現した部屋が反響の嵐を巻き起こしている。
今や2000年以降に生まれたミレニアル世代にはなじみがないものの代表でもあるテープを使った媒体。
それが全盛だったあの頃を呼び覚ますノスタルジックな空間に、かつてのビデオ世代が目を見張り、なつかしさに胸を震わせている。
[動画を見る]I Built A Video Store In My Basement - Welcome To Nostalgia Video
【地下にレンタルビデオ店を再現したコレクター】
この動画はアメリカ在住のビデオコレクターNostalgia Videoが投稿した自宅の地下室の様子だ。
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彼はコツコツ集めたビデオで全盛期のレンタル店を再現。時代の流れで失われた店の光景を徹底的に作り上げた。
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しかも、この棚は空のビデオケースを並べたのではなく、すべてに本物の映画ビデオが入っているのだ。
【徹底した再現ぶり!ただし「来店」は不可】
この「店」には素晴らしいコレクションの他、映画ポスター、ブラウン管のテレビやビデオデッキ、なつかしいお菓子やフィギュアなども飾ってある。
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しかも天井ボードなどの内装やレイアウトにもこだわり、かつてのレンタルビデオユーザーを圧倒している。
1990年代にタイムスリップしたかのようなこの店には、誰もが知る有名作品だけでなくインディーズ映画や、なつかしのゲームボーイソフトまで並んでいる。
また作品のジャンル分けも細かく、シリーズもきちんと網羅。スティーブンキングなど監督別の棚までちゃんとある。
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ただ一つ決定的に惜しいのは、ここは本当のレンタルビデオ店ではなく、あくまでも個人のコレクション部屋だという点。
Nostalgia Videoによるとこの地下室は、家族や友人以外に開放する予定はないそうだ。
【あのブロックバスターの再来!という声も】
この動画は大きな反響を呼び、多くの人がタイムスリップの錯覚に陥り、ノスタルジックな気分に浸った。
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感動したユーザーからは、かつてアメリカを拠点にビデオ・DVDレンタルチェーン店を展開したブロックバスター(2013年倒産)の再来、という声も上がった。
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実際、投稿者のNostalgia Videoはブロックバスターそっくりのロゴまで用意し、ビデオ店らしい雰囲気をとことん再現している。
【予想外の大反響に感謝のメッセージ】
Nostalgia Videoはこう語る。
「この動画はみなさんを子ども時代に引き戻し、80~90年代の記憶を呼び覚ますでしょう。みなさんのコメントの一つ一つが私の日々の楽しみになっています」
彼にとってこの「店」は、長年かけてビデオを1本ずつ集めた結果であり、徐々に規模が大きくなって現在に至ったそうだ。
また今回の投稿で、予想を上回る称賛の声に感動した彼は視聴者にこんなメッセージを送っている。
この映像がこれほど多くの人から好評を得るとは思いもしませんでした。今後も私の地下室がどれだけ多くの人の目に留まり、動画が再生されるのかを楽しみにしています。応援してくれる視聴者のみなさんありがとう!心から感謝しています!
【テープ世代や映画マニアも応援】
「巻き戻し」も「早戻し」に入れ代わっている今、磁気テープ世代にまたとない感動をもたらした地下のレンタルビデオ店。たとえリアルな店じゃなくても、その情熱はひしひしと伝わってくる。
最高の空間作りで長年のコレクションを発表したNostalgia Videoのもとには今も、映画マニアやコレクターからの熱い声援が寄せられている。
References:boingboing / youtubeなど /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:これは懐かしい!地下に1990年代のレンタルビデオ屋を再現した男性(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52285433.html