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クリスマスが近づくと、自宅にクリスマスツリーを飾るという家庭も多いだろう。しかし、猫を飼っている場合には、猫にツリーを破壊されないかとヒヤヒヤの日々を過ごしているご家庭も多い。個体によってはツリーを大きな猫じゃらしと勘違いしてしまい、木によじ登ったり、オーナメントにじゃれついたりと気を抜く暇もないのだ。
事実毎年この時期になると、猫にロックオンされたツリーの現状が続々とSNSでシェアされている。
だがこの問題を解決する簡単な方法があるようだ。イタリアの猫の飼い主が投稿した1枚の写真は、猫の苦手な食べ物を利用したものだ。
もちろん個体差があるのですべての猫に有効ではないが、どうしてもツリーを破壊されたくないという場合には、この方法もいたしかたないのかもしれない。
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Cats Destroying Christmas Trees And Loving Every Minute
【ツリーデストロイヤーな猫、ビクターに手を焼く飼い主】
イタリアのトリノに住むアイリーン・オロッコさんが飼っている2匹の猫のうち、ビクターというオス猫は、まだ子猫だった時から引き取ったが、その頃から実にやんちゃで、誰に対しても物怖じしない性格を発揮した。
特にこの時期、「クリスマスツリーを壊さないで」という飼い主の言葉を無視して、毎回ツリーを台無しにしてくれるという。
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しかし今年、オロッコさんはあるアイデアでもって、ビクターをクリスマスツリーに近付けない方法を思い付いた。
【ツリーのまわりにオレンジを置く。作戦成功】
オロッコさんは、ツリーの周りにみかん属の柑橘類「タンジェリン」を置いた。怖いもの知らずのビクターにも弱点がある。それがオレンジ類なのだ。
ビクターが子猫時代のこと、オロッコさんが、タンジェリンを食べようと手にし、皮を剥き始めたその時、ビクターは突然「シャーッ!」と威嚇し、慌てて逃げてしまったという。その後オロッコさんは、ビクターが柑橘類の果物、特にオレンジ全般が苦手なことを知った。
猫飼いの人なら知っている人も多いと思うが、猫は柑橘類が嫌いな個体が多い。嗅覚の発達した猫にとって、柑橘類の酸っぱいニオイは腐敗を想起させる危険なニオイに感じるらしい。
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以降オロッコさんは、ビクターが「ここに上ってはダメ」「これを壊さないで」と言ったハウスルールを破った時だけ、対象物の上にタンジェリンを置いておくことにした。するとビクターはそこには決して近付かない。
そこで今回、クリスマスツリーの周りに点々とタンジェリンを置いたところ効果てきめん。ビクターはツリーに近づかなくなったという。
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【タンジェリンがクリスマスツリーをしっかり防護】
Has your #ChristmasTree survived your cats so far?! We’d love to see photos of your cats with your trees #Christmas2019 #CatsOfTwitter #Christmastime #BaubleFest #CatsinChristmasTrees pic.twitter.com/uLca86sQvn
— Worthing Cat Welfare Trust (@WelfareCat) December 17, 2019
オロッコさんのこのアイディアにユーザーらから驚きの声があがったという。
ビクターは、クリスマスツリーを破壊するのが大好きなんです。毎年ツリーからボウルを引きちぎったり、飾りつけを壊したりします。「ツリーの飾りつけに触っちゃダメよ」と何度言い聞かせても聞かず、もう大声で怒鳴ることにうんざりしていました。
でも、タンジェリンを置いたら、怖くてツリーに手が出せないみたいです。
今年はどうやらオロッコさん宅のクリスマスツリーは安全に守られたようだ。
だがこれはあくまでも緊急手段であり柑橘類な苦手な猫だけに有効な手段だ。みかんやオレンジなどの柑橘類の皮に含まれているリモネンは猫にとって有害で、皮を間違って食べてしまうと中毒症状が起きてしまう危険性があるという。
柑橘類を苦手としない猫の場合、かじってしまう危険性もあるので注意が必要だし、そもそも置いても意味がない。
ちなみに獣医師監修の記事によると、みかんの皮を剥いた状態の果肉なら食べてもほとんど問題ないそうなので、もし置くなら皮をむいた状態が良いかもしれない。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:にゃんこハック?猫からクリスマスツリー守る簡単な方法 http://karapaia.com/archives/52285817.html