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シベリア原産のサモエドは、雪のように白くてもふもふの毛が特徴的な犬だ。もともとは寒冷地の犬なので寒さに耐えうるよう被毛は2重構造になっており、抜け毛も多くシャンプーするのも、お手入れも大変だ。
そのため、専門のトリミングサロンでお手入れしてもらうことも多いのだが、そのサロンでとんでもないヘアカット事故が起きてしまったようだ。
アメリカ・フロリダ州の女性が、地元のトリミングサロンにサモエドを連れて行ったところ、飼い主も認識できないほどの別犬にされてしまったという。
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Dog Left Bald After Getting Fur Trimmed
【ヘアカット事故で愛犬が見知らぬ犬に変貌】
フロリダ州に住むマイケル・コカさん(28歳)とカーリーさん(28歳)夫妻は、去年6月頃に、愛犬でサモエドのナヌーク(7歳)を地元のトリミングサロンへ連れていき、トリマーの男性に「脚と耳の上側部分の毛を少し整えてほしい」と依頼した。
それをどう勘違いしたのか、またどのような誤解が会話の中で生まれてしまったのか、迎えに行ったカーリーさんはナヌークの変わり果てた姿に大きなショックを受けることになった。
ナヌークは、全身の毛を綺麗に刈られ、ほぼ丸刈り状態にされてしまっていたのだ。店に迎えに行ったカーリーさんは、目の前の犬を見てナヌークだとは気付かず、トリマーに「ナヌークです」と言われ、唖然となった。
思わず、「この犬はウチの子じゃありません!」と大きな声で叫んでしまったという。
長毛種サモエドからのブリティッシュ・ブルテリア?
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と、まるで犬種が変わってしまったかのような変貌を遂げていた。
カーリーさんは、目の前の犬を自分たち夫婦の愛犬だと認めることができず、夫にスマホでナヌークの「アフター」の写真を送り、確認しなければならないほどだった。
【新たに毛が生えるまで約1年かかって今は元通りに】
ナヌーク自身は、あまりの変わりようにさほど苦痛を感じていなかったようだ。カーリーさんによると、むしろトリミングを楽しんでいたようで、短くカットしてもらった後、ナヌークは誇らしげに振舞っていたという。
更に、トリマーも自分のスキルに自信があったようで、ナヌークのトリミングの仕上がりに満足しているかのような態度だったため、カーリーさんはショックを通り越して笑うしかなかったそうだ。
まったくもって酷い出来事だと思ったけど、私は笑顔でサロンを去らなければならなかったわ。ナヌークは、子供の頃でさえフワフワの毛が生えていたのよ。どうやっても、以前のナヌークには見えなくて、すごくショックだったわ。
サモエドの被毛は、保温だけでなく断熱材のような役割も担っているので、毛玉が絡まったり部分的に整える場合を除き、ヘアカットを必要としない。
短く被毛をカットしてしまうと毛質が悪くなったり、紫外線や直射日光による熱が皮膚に届きやすくなることで、熱中症に陥る危険性もある。
それ以降、カーリーさん夫妻は丸刈りにされてしまったナヌークの皮膚を守るために、日差しの強い日には不本意ながらナヌークの全身に日焼け止めクリームを塗ったり、Tシャツを着せたりして、紫外線防止に努めていたとのこと。
ナヌークの毛が再び生えてくるまでかかった月日はおよそ1年。現在、カーリーさんは飼っている他の2匹の犬たちと一緒に、ナヌークを別のトリミングサロンへ連れて行っているということだ。
References:Mirrorなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:もふもふが自慢のサモエド犬、トリマーに刈られすぎて別犬に。飼い主にも気付かれず(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52286082.html
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