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私たちの脳は、自分の体に直接触れられたわけではないのに、どこに触れられたか、その位置を察知することができるそうだ。
新しい研究によると、手に持っているモノが何かと接触したとき、まるで自分の体の延長であるようにそれを感じられるという。
【手に持っている棒のどこが接触したか?】
たとえば、あなたが手に持っている棒が何かで叩かれたとしよう。
するとそのときの振動が神経系を介して伝えられるので、脳はそのパターンから何が起きたのか把握できるだろう。
振動パターンだけでなく、圧力だって指に伝わってくるので、その変化も感じられる。
だが、それだけでなく、まるで自分の体の延長であるかのように、モノのどこが叩かれたのかまで正確に把握できるのだとしたら?
そんな不思議な現象を確認したのがフランス、リヨン大学のルーク・ミレー氏だ。
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【手に持ったモノの叩かれた位置が96パーセントの確率でわかる】
ミレー氏らは、16名の被験者に長さ1メートルの木の棒を持ってもらい、どこが叩かれたのか当てるクイズを400回ほど行ってみた。
クイズでは棒を2回叩き、叩かれた位置が同じ場所だったか、あるいは違う場所だったのかを答えなければならない。
すると驚いたことに、被験者は96パーセントという高確率で正解することができたのだ。
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【皮膚もモノも同じような神経メカニズムで叩かれた位置を把握】
この実験の最中、被験者はEEGを装着しており、脳の活動も測定されていた。
ここからは、皮膚に触れられたときも、持っているモノに触れられたときも、特に体性感覚皮質と後頭頂皮質において、同じような神経メカニズムが生じて触覚を検出しているらしいことが明らかになった。
ミレー氏らの推測によると、人はモノの触れられた位置をその振動が停止する前に特定できるという。そのために必要な時間はわずか20ミリ秒。まさに一瞬で特定しているらしいのだ。
じつはこうしたことはまったく予想外だったわけではない。たとえば目が見えない視覚障害の人は、杖を使って周囲の状況を感じとることができる。
だが、実際に脳がどのように働いているのか詳しく調査されたのは今回が初めてのことだ。
どうやら脳は、皮膚の神経終末(パチニ小体)を通して伝わってくるモノの振動を解読しているようだ。手のパチニ小体から情報を受け取ることで、モノのどの部分で接触があったのか察知しているらしい。
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【感覚のある義肢の開発】
ミレー氏らの考えでは、手に持っている道具からのフィードバックを通じて、それがどのようなに作用しているのか上手に察知できるようにもなるだろうという。
また、こうした理解は、もしかしたら義肢のデザインを変えることになるかもしれないという。
モノを経由した周囲の情報が脳でどのように処理されているのか解明されれば、より自分の体らしい感覚を備えた義肢を作ることができるようになるかもしれない。
この研究は『Current Biology』(12月16日付)に掲載された。
References:The Human Brain Can Locate The Sensation of Touch Even Beyond The Body. Here's How/ written by hiroching / edited by parumo
記事全文はこちら:自分の体ではないのに触られている場所がわかる不思議な触覚のメカニズム(フランス研究) http://karapaia.com/archives/52286393.html











