
機内食というと、非日常であり気圧の関係もあってか、あまりおいしいイメージがないというのが一般的意見だが、マレーシアに拠点を置く格安航空会社「エアアジア(AirAsia)」は、少し異なる意見を持っていたようだ。
「エアアジアが提供するアセアン料理の代表ともいえる機内食や飲み物を、顧客は地上でお金を払ってでも口にしたいはず」と大きな自信を持っており、去年12月2日にマレーシアのクアラルンプールに、機内食を販売するチェーンレストラン第1号店をオープンさせた。
同航空会社は、今後3年~5年で100店舗オープンを目指しており、このビジネス展開に誇りを持っている。
【マレーシアに機内食販売のレストランをオープン】
アジア最大の格安航空会社エアアジアは、2019年12月2日にマレーシアのクアラルンプールショッピングモール内に、レストラン「Santan Restaurant and T&CO Cafe」をオープンさせた。
ちなみに、Santanとはマレーシア語でココナッツの意味だ。
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このレストランでは、エアアジアが機内で販売するものと同じ食べ物を提供している。
例えば、代表的な機内食ナシレマや、タイバジルチキン、パイナップルフィッシュ、ガーリックライス付きヌードルチキンイナサルの他、カラマンシーティーやオンデオンデケーキなど、全てのメニューがアセアンを代表する食べ物や飲み物、デザートだ。
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エアアジアは、現在機内食を自社で選択できる唯一の航空会社だそうだ。ほとんどの航空会社は、よりよい機内食を顧客に提供するために、小売パートナーのシェフと専属契約して機内食を作らせているからだ。
しかし、エアアジアは自社が選ぶ機内食は顧客にも人気があり、それを更に地上で販売することに自信があるようだ。
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【目指すは5年後の100店舗オープン】
レストラン内では機内食メニューの他に様々な地元料理も販売。ゼネラルマネジャーであるキャサリン・ゴーさんは、メニューの約30%はエアアジアの機内食に由来していると話している。
地域全体のフライトを超えた機内食メニュー提供についての大きな要望があり、レストランをオープンさせることがその答えとなりました。
また、エアアジアのCEO(最高経営責任者)のトニー・フェルナンデス氏は、このビジネス展開がライフスタイルブランドとして定着することを目指しており、最終的にアジア料理が西洋の競合他社よりも人々に選ばれることを願っている。
Here's one more reason to look forward for your next flight with us! #Santan #SkyDining #AirAsia pic.twitter.com/SXdKFdcaNO
— AirAsia Indian (@AirAsiaIndian) October 15, 2019
当社は、ついにレストランまでオープンしました。夢はニューヨークのタイムズスクエアにチェーン店をオープンさせることです。
エアアジアは、2020年末までに更に5店舗オープンする計画をしており、3年~5年後には100店舗のビジネス展開が予定されているという。
References:Oddity Centralなど / written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:航空会社が機内食を販売する地上レストランをオープン。目標は5年間で100店舗(マレーシア) http://karapaia.com/archives/52286923.html