消防士 vs 警官。政府への抗議デモがエスカレートした消防士、警察との間で激しいバトル勃発(フランス)


 エマニュエル・マクロン仏大統領率いる政府が、大規模な年金改革計画を提案して以来多くの物議を醸しているが、フランスの消防士らはこれまで半年以上もその案件についての抗議を示すデモを行ってきた。

 今回、そのデモが再びエスカレート。同じ緊急出動要員である警官隊と消防隊の間で激しいバトルが勃発した。
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Firefighters set THEMSELVES ablaze during violent clashes with police in Paris

【消防士ら、デモでより良い労働条件を要求】

 1月28日、警察VS消防士の激しいバトルが勃発した様子が、Twitterや多くのメディアで報じられた。

 何千人という消防士らが、パリ郊外から市内中心部へとデモを繰り広げ、レピュブリック広場からナショナルスクエアまでデモ行進し、銅像に登って要求を訴え抗議した。

 消防士らは、マクロン仏大統領の物議をかもす年金改革計画に対する大規模な抗議の中で、給料アップや既存の年金制度の存続を求めただけでなく、仕事へのリスクに対する給与保険料が警察と同額であることを要求。更には、彼らの仕事の中核となる緊急時対応に集中できる保証が必要と訴えた。

 これまで、消防士らは緊急通報に対応する際でも、限られた資源と労働条件が悪化の一途を辿っていた。

 そのため、去年10月にも人員不足と専門職としての認識不足に抗議する激しいデモが行われ、警官隊とのバトルが勃発していた。



【デモでは防護服を自ら燃やす消防士も】

 今回のデモでは、再び激しいバトルが警官隊と消防士らの間で繰り広げられた。

 自身の防護ジャケットに着火して、普段の過酷な仕事がどれほど割に合わないかを身をもって訴える消防士らがいる一方、


 エスカレートするデモを食い止めようとする警官隊らに向かって高圧放水砲を放ち、ガッツボーズをする消防士らも中にはいた。

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 発煙筒のような発射体を投げ抗議を続ける消防士らに、催涙ガスや放水銃などで食い止めようとする警官隊で、中心地は大荒れの状態となった。


 一部では、パリの主要環状道路を封鎖する消防士までいたようだが、後に警察は解除したことを報告し、2名の消防士を逮捕したことも明らかにした。

 その後消防組合は、フランス政府から満足いく回答を得られたためにデモを中止したことを発表。

 パリではこの年金制度改革に対し、給与と労働条件をめぐってフランス国鉄とパリ交通公団関係者らも史上最長といわれる大規模なストライキを行っていたが、現時点では通常稼働しているということだ。

References:thelocal.frなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:消防士 vs 警官。政府への抗議デモがエスカレートした消防士、警察との間で激しいバトル勃発(フランス) http://karapaia.com/archives/52287336.html
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