幼虫の脂肪を利用して作られた「昆虫バター」を開発中、そのお味は?(ベルギー)※昆虫出演中


 持続可能性もしくはサステナビリティという言葉が頻繁に使われるようになっている今、世界では様々な代替品を使った持続可能な食品の開発が進んでいる。

 特に注目されているのは昆虫食で、国連もそれを推奨している。


 今回、ベルギーの大学では、幼虫の脂肪を使ったバターを開発したそうだ。さてそのお味のほうは?
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Belgian researchers make a cake with butter made from bugs

【幼虫の脂肪を利用したバター】

 ベルギーはベルギーワッフルが有名だが、ワッフルにはは、ケーキやクッキーと同様、たっぷりのバターを使って作られる。

 これらのお菓子に使用するバターの代替品の開発に取り組んでいるベルギーのゲント大学の食品技術者たちは、牛乳から作られるバターの代わりにブユの幼虫の脂肪を使ったバターを開発している。

 その作り方はというと、水を入れたボウルに浸した無数のブユの幼虫をミキサーで滑らかにし、灰色のかたまりができたら、それを遠心分離機で分離するという実験プロセスだ。

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 この研究を監督するデイラン・ツォンパ・ソーサさんは、次のように話している。

昆虫を原料に使用することについては、いくつかの肯定的な理由があります。昆虫の飼育は場所を取らず、飼料の変換効率が高く、より持続可能になります。また、バター生産のために使用する水も少なくなるという利点もあります。


【そのお味は?混ぜる割合によっては試食者に気付かれない】

 昆虫バターを使ってオーブンで焼かれたバウンドケーキは、見た目は普通のケーキと変わりない。

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 では、肝心の味はどうだろう。

 研究者らは公共の場で人々に試食してもらうという実験を行ったところ、昆虫バターの割合が4分の1の場合は、試食者らは全く気付かずに口にし、「美味しい」と言う人がいたという。

 しかし、牛のバターと昆虫のバターを半分ずつの割合で作ったケーキを試食してもらうと、直ぐに味の違いを感じたようで、試食者は口々に「美味しくない」「このケーキを買いたいとは思わない」と述べたそうだ。


【たんぱく質やミネラルが豊富な昆虫は動物製品の代替に最適?】

 現在は、まだ実験段階であるため、今の時点で昆虫バターをトーストに塗るのはおススメしないそうだが、混ぜる割合によっては味が変わらないことから、焼き菓子の材料として使用可能であることが判明している。

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 昆虫は、高レベルのたんぱく質やビタミン、繊維、ミネラルを含んでいるため、栄養価も高い。科学者らが動物製品に代わる、より環境にやさしい安価な代替品として昆虫食が選択されるのはその理由からだ。

【Twitterでの反応は?】

 この昆虫バターについては、Twitterでは次のような声が寄せられている。

・絶対、いや。

・既に植物性のバター(マーガリン)があるし、何も昆虫で作らなくても…。

・タイや地方によっては確かに昆虫を食べる文化があるけど、昆虫で作られたバターだとわかったら食べる気になれない。

・食べ物にハエが寄らないように注意している自分としては、ブユが入っている食べ物なんか絶対に食べられない。

・まぁ、確かに乳製品は大きな環境問題になっているからね。牛乳の代替品のアーモンドミルクだって、大量の水を使っていることに変わりはないし…。

・無理、無理、無理。研究者たちだけで食べて。
私はマーガリンで満足よ。

・昆虫の味を消して、バターの香りや味を出すためにどんな化学物質を使うんだろう。

・ん?昆虫だって生き物だけど、それを殺して作っているわけだよね。何がいいのやら。

・科学はどこまで突っ走るのやら…。

 とは言え、原型をとどめていないのであれば、なおかつおいしければ、昆虫食は選択肢としてアリだと思うんだけど、100年後の未来の食卓はどうなっていることやら。

References:Mental Flossなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:幼虫の脂肪を利用して作られた「昆虫バター」を開発中、そのお味は?(ベルギー)※昆虫出演中 http://karapaia.com/archives/52288505.html
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