ブードゥーの呪いか何かか?本物の人間の歯が埋め込まれた不気味な人形が海岸に打ち上げられる(アメリカ)


 ビーチに打ち上げられるものは、常に興味深い。時に、メッセージの入ったボトルが打ち上げられると海の向こうの誰かの存在を想像しファンタジーな思いに駆られるが、謎の生物が打ち上げられるとその正体について様々な憶測が飛び交う。


 今回アメリカのフロリダ州のビーチに打ち上げられたのは、ミステリー感満載かつギョッとするような物だった。

 それは、人間のものとみられる歯が埋め込まれた怪しげな人形だったのだ。

 人形を発見した人は、記念写真を撮ったあと海に流してしまったという。
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Mysterious totem found on beach

【ビーチに打ち上げられた謎の人形】

 2月20日、フロリダ州ケープ・カナベラル・ビーチを散歩中のブルース・ロバートソンさんは、波とともにビーチに打ち上げられた奇妙な人形を発見した。

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 ココナッツの殻でできたその人形は、蜘蛛の足のようにも見える長い枝が体部分に突き刺さっていて羽根もついてあった。また、蛇の皮とも思われるものが張り付けられていた。

 しかし、一番気になったのは顔部分に人間の歯のようなものが埋め込まれていることだった。

最初見て、変な人形だなと思いましたよ。それで、人間の歯が刺さっているのを見て、気味悪さと恐怖と興味が一気に湧きました。(ロバートソンさん)


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【人形はブードゥー教の儀式に使われるもの!?】

 ロバートソンさんが奇妙な人形の写真を撮影していた時、ビーチを散歩していた別の人から「それは、ブードゥー教の人形みたいだから、持って帰らずに捨てた方がいいよ」と言われた。

 それを聞いたロバートソンさんはますます気持ち悪くなり、結局人形を海へ戻したという。

 ロバートソンさんを取材したメディアは、同州ココアにあるアフリカ書物専門店へ行き、アフリカの知識を持つ経営主にロバートソンさんが撮影した人形の写真を見せた。


 書店経営者ミッシェル・デイビスさんは、写真を見るなりこのような感想を漏らした。

人間の歯が埋め込まれているのと、蛇皮ではなく人間の皮のようなものを使って人形が作られているというところから、おそらくこの人形はブードゥー教の儀式に使われたものではないでしょうか。

ブードゥー教を信仰している人は西アフリカだけではなく、フロリダ州やルイジアナ州のニューオリンズにもたくさんいますから、現実に呪術の儀式が行われていると考えられます。


【蜘蛛の神の可能性も…?】

 一方、海に流した後も人形が何だったのか気になったロバートソンさんは、いろいろ調べてみたようだ。

 すると、「アナンシ」と呼ばれているアフリカの蜘蛛の神の可能性が高いことがわかった。

ガーナからカリブ海に来た奴隷の神で、幸運と保護の守り神とされているようです。ブードゥー教の人形ではないとわかってホッとしましたよ。

もし、この人形を誰かが拾ったとしても、怖がらないで。それは、アフリカの幸運のお守り人形ですから。(ロバートソンさん)

 果たして、人形の正体は何だったのだろうか。海に返された今となっては知る由もないが、再び謎を含んでどこかのビーチに打ち寄せられるかもしれない。 

References:clickorlando.comなど / written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:ブードゥーの呪いか何かか?本物の人間の歯が埋め込まれた不気味な人形が海岸に打ち上げられる(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52288614.html
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