イカの模様はコトバだった?体色の変化でコミュニケーションをとるアメリカアオリイカ


 海の中を泳いでいる時、多くのイカたちはその身体の表面の色を瞬時に変化させて、いろいろなパターンを描いている。

 カリフォルニアの「モントレーベイ水族館研究所(MBARI)」では、そのパターンの意味するところについての研究をスタートさせたんだそうだ。

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Decoding the secret language of Humboldt squid

「アメリカアオリイカ」は、別名「レッドデビル」とも呼ばれる大型のイカである。身体の表面の模様が目まぐるしく変わることで知られている。

 この個体は上が暗くて下が明るいのがわかるかな? 
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 こちらの個体はまだら模様に点滅している。
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 わかりにくいけど、目の周りだけが暗くなっている個体。
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 ちょっと遠いが、明暗が縦割りになっている個体。
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 イカが体色を変えるのは、保護色であったり擬態であったり、お互いにコミュニケーションをとっていたりなど、いろいろな理由が考えられてきた。模様のパターンだけでなく、変化させるスピードにも意味があるようだ。

 今回のMBARIによる研究でわかってきたのは、仲間のイカが近くにいる時に激しい変化が起きるという点だ。狩りをするとき、お互いに模様のパターンを変えることで、「今からこの魚を襲うよ!」「邪魔しないで!」などといった、コミュニケーションをとっているのではないかと考えられている。

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 色が変わる仕組みについては、下の記事もぜひ参照してほしい。

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「レッドデビル」の名にふさわしい、真っ赤な姿をした個体。
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 こちらはダイバーが遭遇したアメリカアオリイカ。
体色が激しく変化するのがご覧いただけると思う。

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Red Devil Squid BITES diver | Deadly 60 | Earth Unplugged

 このパターンの解読にはまだ時間がかかるのだろうけれど、もしかしたら未来のいつか、イカたちと意思の疎通ができる日が来るかもしれないね。

written by ruichan

※この記事はカラパイアの姉妹サイトマランダーから転送したものです。マランダーで前日一番人気の高かった記事を、後日カラパイアの紙面上で紹介しています。

記事全文はこちら:イカの模様はコトバだった?体色の変化でコミュニケーションをとるアメリカアオリイカ http://karapaia.com/archives/52289517.html
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