パンデミックの今、コンタクトレンズを使用する人が知っておくべき4つのこと

パンデミック中のコンタクトレンズ着用で気を付けるべきこと
 新型コロナウイルスがパンデミック中の今の状況では、つい顔を触るクセがあるならすぐに直すべきなのだが、コンタクトレンズを愛用している人にとって、目に触るという行為は日々欠かすことができない習慣だ。

 だからこそ気になることがあるのではないだろうか? どこにウイルスが潜んでいるか分からないこの社会で、コンタクトレンズを安全に使うにはどうすればいいだろうか? そもそも、それを着用することで感染したりはしないのだろうか?

 『Contact Lens & Anterior Eye』(4月3日)に掲載されたレポートでは、目を専門とする著名な科学者たちが、パンデミックの世の中における正しいコンタクトレンズの利用法を説明している。

コンタクトレンズ使用者のための重要な考慮事項を記したレポート
The COVID-19 pandemic: Important considerations for contact lens practitioners
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1367048420300552

【1. 今のところコンタクトレンズにリスクはない】

 まず、今のところ、コンタクトレンズをこれまでと同様に使っても問題ないのとのこと。レポートによれば、コンタクトレンズを使うと、メガネよりも新型コロナに感染しやすくなるという科学的証拠はないそうだ。

 ただし、証拠がないのは、今回のコロナが新しく登場した未知のウイルスであるからという可能性もある。今後コンタクトレンズが危険だというデータが絶対に出てこないとは断言できない。

 それでも、SARSの大流行など、過去にコロナウイルスがアウトブレイクしたときの経験を鑑みると、メガネに比べてコンタクトレンズの感染リスクが高いわけではないと言えるのだそうだ。

 だが、コンタクトレンズの使用者は目に違和感を覚えたりすることも多く、どうしても目や顔に触る回数が増えてしまうという傾向がある。

 コロナウイルスは、目の粘膜組織である「結膜」から感染する可能性も指摘されているため、不用意に目を触らないためにメガネに変更するという選択肢もあるだろう。

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【2. 感染が疑われる場合はただちに使用を止めること】

 万が一、新型コロナに感染してしまったようなら、そのとき使用していたコンタクトレンズはすぐに廃棄すること。もちろん保存液やケースなども同様だ。

 感染者はひとまずメガネを使い、コンタクトレンズは安全に回復するまで控えたほうが良いとのことだ。

【3. メガネが保護具になることはない】

 メガネはウイルスの感染防止に役立ちそうにも思えるが、防護ゴーグルのような気密性はない。普通のメガネに新型コロナの感染を防ぐ効果はないそうだ。


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【4. つねに清潔さを保つこと】

 レポートは、手洗いと乾燥、ならびにコンタクトレンズを衛生的に保つよう勧めている。

 レンズのケースは毎月交換すること。さらにケースに入っている洗浄液や保存液は毎朝捨てて、新しいもので洗ったら、清潔なティッシュの上に逆さまにおいて乾燥させる。

 ついでにWHOは、手を洗う前に顔に触らないようアドバイスしている。汚れた手で鼻・口・目をいじるのは厳禁だ。

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References:Everything you need to know about contact lenses during the coronavirus pandemic/ written by hiroching / edited by parumo

記事全文はこちら:パンデミックの今、コンタクトレンズを使用する人が知っておくべき4つのこと http://karapaia.com/archives/52289982.html
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