アボカドを種から育てる8つの簡単なステップ

アボカドを種から育ててみよう / iStock
 とろりとした触感と風味・栄養価満点の食材として人気のアボカドは、そのまま食べても美味しいが、サラダやディップなど様々な食べ方を楽しむことができ、日本でも人気の食材の1つとなっている。

 スーパーなどの食料品店で買えるアボカドは、実は自宅で栽培することも可能だ。


 今、自宅で過ごす時間がたっぷりあるという人もいるだろうし、アボカド好きな人は育てながら観察してみたりするのも面白いかもしれない。何よりも育てて収穫するという行為は達成感もありメンタルヘルスにも良い。

 『homestolove』が、家で簡単に栽培できるアボカドの8つのステップを紹介している。
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★ How to: Grow Avocado from Seed (A Complete Step by Step Guide)

■ 観葉植物が好き、アボカドが好き。なら、家で栽培してみよう

 アボカドを自分で栽培するのは、実は驚くほど簡単だという。

 アボカドには水耕栽培と土栽培があるが、観葉植物として楽しみながら茎や根の成長を観察できる水耕栽培の8つのステップは、こちらの通り。

【1.果実から種を取り除く】

 まず、アボカドの果実の中から種を取り出す。動画では、種を覆っている茶色の上皮を剥いているが、剥かなくても構わない。(剥かないことをお勧めしている栽培方法もある)

 種についた余分な脂分や果肉を紙ナプキンなどで拭き取ってもよし、数分間水に浸して洗うのもよし、とにかく種を綺麗にしよう。

【2.根が生える部分と目が出る部分を見極める】

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 種がほんの少し尖っている部分が上になる。そこから芽が出てくるので、根が生える部分と間違えないようにしよう。

【3.爪楊枝で種の周囲を均等かつ斜めに刺す】

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 足場となる爪楊枝を3~4本用意し、種の周囲に均等な間隔で、約45度上向きに突き刺していく。
種にしっかりと爪楊枝を差し込もう。

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【4.コップに水を入れて種を浸す】

 透明の容器(コップでOK)に3をセットし、種が水に3分の1ほど浸かるよう水を入れて、日当たりのいい場所へ置く。芽が生えてくる部分は濡らさないことが重要だ。

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 コップは、根や芽の成長が観察できる透明のものが望ましい。水は毎日換える必要はなく、5日~1週間を目途に変えよう。水が濁ってきた時も換え、根が生えていたら根の部分を触ってみて、ぬめりがあるようなら傷つけないように優しくぬめりを取ろう。

 小さなケアが、アボカドの目を壊滅させるカビや細菌、真菌から守ることになるため、定期的に水の濁りをチェックしよう。

【5.芽が出るのを辛抱強く待つ】

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 発芽まで2~4週間の場合もあるが、育てる場所の温度によって8週間かかる場合もあるようだ。発芽プロセスとしては、次の通り。

●種の上部が乾燥して亀裂が生じ、外側の茶色の種皮が剥がれ落ちる。

●種のヒビが底まで達し、小さな根が現れ始める。

●根は次第に伸びて途中で枝分かれすることもある。
次に小さな芽が種の上から出てくる。

 このプロセスの間、根の部分を絶対に乾燥させないようにすることが重要だ。

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【6.土を入れた鉢に移し替える】

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 茎が約15cmになったら、8cmほどに切って新たな成長を促そう。再び、15cmほどに達したら、直径25cmの鉢に移し替え、種子の上半分を露出させる。

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 次に、鉢を日当たりのいい窓辺に置く。アボカドは太陽が大好きだからだ。

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★ When to: Transplant an Avocado Tree into Soil or Pot on in a Container (An Update & More Info)

【7.水をやり育てる】

 鉢に移したアボカドの苗木に、頻繁に水を与えて土が常に湿っている状態に保とう。葉が黄色くなると水をやり過ぎているサインなので、その場合は数日間水をやらずに乾燥させること。

【8.上部の葉を摘み取り、成長を促す】

 茎の高さが約30cmになると、上部分にある葉を2枚摘み取って成長を促すこと。上の葉を2枚摘み取る行為を繰り返すことで、更に木が成長するという。

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【虫がついてしまった時の対処法は?】

 時にアボカドの木にアブラムシなどの害虫がつくこともある。そんな時は、木を水で洗い流そう。


 そして害虫を取り除いたら、水と少量の食器用洗剤に小さじ一杯のニームオイルを混ぜたものをスプレーする。

 4~5日ごとに木をチェックして、必要に応じて再洗浄とスプレーを繰り返すとOKだ。

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 アボカドの発芽時期は、5~9月を目安にするといいと言われている。20度以上の温度で育てるとうまくいくため、日当たりのいい屋外に置くのが理想的だが、涼しい場所に住んでいる場合は、秋や冬には室内に戻して育てることが薦められている。

【家庭では観葉植物として栽培されることが多い】

 一番気になることは、家庭で育てた木からアボカドが収穫できるのかどうか、ということだろう。

 実際には、果実が4年がかりで成長した場合もあれば、15年以上かかった場合もあり、また全く実がならなかった場合もある。

 アボカドは春になると黄色い花をつけるため、受粉させると成長をより助けるともいわれているが、たいていの場合、家庭で育てるアボカドは栽培環境や栽培施設の問題もあり、実をならせることは難しく、食用ではなく観葉植物として栽培されることが多いのが現状だそうだ。

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 市販のアボカドは、接ぎ木された枝から栽培されるために立派な果実となるが、自然に栽培されたものとはやはり異なる場合が多いということを覚えておこう。

 一般的に知っているアボカドの果実がならなくても、その成長過程を観察し、育ててみるというだけでも興味深いかもしれない。

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 今時間がある人、家族全員自宅待機で子供が退屈しているなんていうパパやママは、この機会に是非アボカド栽培にチャレンジしてみてはいかがだろうか。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:アボカドを種から育てる8つの簡単なステップ http://karapaia.com/archives/52290104.html
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