カフェでくつろぐ人々の頭に巨大タケコプター?規制緩和後の新たなる試み(ドイツ)

image by:Cafe & Konditorei Rothe/Facebook
 新型コロナウイルスに対するロックダウン(封鎖)規制をヨーロッパでいち早く緩和したドイツ。5月6日に段階的な緩和措置が発表され、大部分のレストランやカフェが再開した。


 しかし、社会的距離の維持は続行しなければならない。あるカフェではプールスティックを使ったユニークな帽子を客に配付した。

 それを頭に装着した顧客らは、お互いの姿を笑いながら、久しぶりに外での飲食を楽しんだようだ。
【社会的距離を維持する手段としてアイデア・ハットを客に配付】

 メクレンブルク・フォアポンメルン州シュウエリーン市にあるカフェ・ローテ(Cafe Rothe)では、5月9日に店を再開。ドイツのTV局RTLが駆け付け、客と共に祝った。

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 同カフェでは、顧客が社会的距離を維持するための手段として、ユニークな帽子を配付。それは、麦わら帽に発泡ポリエチレン製のプールスティックがT字型に付けられたもので、テーブルを囲む顧客らは、スティックの先端に互いに当たらないようにして、社会的距離を保つことが可能となる。

 外のテーブル席では、巨大タケコプターを付けたかのような奇妙な格好をした顧客たちが、それぞれ久しぶりにワインやケーキ、コーヒーなどを談笑しながら楽しむ姿が見られた。

 経営者のジャクリーヌ・ローテさんは、「この辛い時期に、お客様が笑顔になっているのを見ることができるというのは、とても嬉しいこと」と、店を再開させた喜びひとしおだ。

 また、客の1人は「友人と、互いの帽子を見て笑いが止まらなかったわ。楽しく過ごせてとても良かった。素晴らしいアイデアよ」とユニークな社会的距離帽子を称賛した。


【段階的なロックダウン緩和措置には批判の声も】

 ドイツは、アウトブレイクを巡る対応においては、国と地域の両方で優れた戦略を実施したとして周りから称賛された。

 そのため、他のヨーロッパ諸国よりもいち早く5月6日にアンゲラ・メルケル首相が段階的なロックダウンの緩和を発表。以降、一部の店がその規模によって再開を許可され、児童らも登校を始めている。15日からは、無観客でサッカーの試合が行われているということだ。

 政府は市民にフェイスマスクの着用を強く推奨しており、社会的距離への措置と衛生管理は引き続き実施されている。

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geralt/pixabay
 しかし、緩和措置からわずか数日後の8日には、既にクラスター(集団感染)が報告されるという事態になっている。

 再び感染拡大となった場合の「緊急ブレーキ」措置も導入しているとはいえ、専門家らからは政府の緩和判断は早過ぎると批判の声が上がっているようだ。

【世界各国の社会的距離の保ち方】

 たとえロックダウンが緩和された後でも社会的距離を取ることが義務付けられている国は多い。ワクチンが開発され、いきわたらない限りは当分この措置は続くことだろう。各国の社会的距離の実行がわかる写真をいくつか見ていこう。

オランダ、アムステルダムの屋外ダイニング
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フランスの地下鉄
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カナダのホッケーリンク
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中国・上海のディズニーランド
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韓国、ソウルのカフェテリア
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タイ、バンコクの警察署
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written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:カフェでくつろぐ人々の頭に巨大タケコプター?規制緩和後の新たなる試み(ドイツ) http://karapaia.com/archives/52290908.html
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