レゴブロックで蜂の巣を作成した男性、3万匹のミツバチが巣として利用(アイルランド)

レゴブロックでミツバチの巣 image credit: youtube
 5月5日から5段階に分けて封鎖に対する緩和措置が取られているアイルランド。およそ8週間におよぶロックダウン中には、多くの人が自分の時間の使い方と向き合うことになったようだが、ある男性はこの時期を利用して蜂の巣作りに専念した。


 ロックダウン前から頭の中にあったアイデアを活かして、男性はレゴブロックで蜂の巣を完成させ、現在は3万匹ほどのミツバチがその巣を利用しているという。『Westmeath Independent』などが伝えている。
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Covid Lego Beehive

【創造的なアイデアを活かしてレゴブロックで蜂の巣を作成】

 アイルランドのウエストミーズ州アスローンに住むルアイリ・ローガンさんは、学校教師をするかたわら、野生生物の保護活動にも従事しており、新型コロナウイルス感染によるロックダウンが始まる前から、地元に生息するミツバチの巣作りを考えていた。

 Native Irish Black Beeという種類のミツバチの個体数を助けるため、ルアイリさんはロックダウンに入った時に「今こそが適切な時期」と判断。大量のレゴブロックを注文し、毎日少しずつ時間をかけて蜂の巣作りに取りかかった。

 8週間費やして完成したレゴの蜂の巣は、カラフルでなかなかのサイズだ。

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【ミツバチはプロポリスを接着剤代わりに使用】

 有害物質は一切含まれていないレゴブロックの素材を使って蜂の巣を作り上げたルアイリさんは、組み立てに際して糊や接着剤を一切使用しなかった。

 というのも、ミツバチには木の芽や樹液、その他の植物源から集めた樹脂製混合物「プロポリス(蜂ヤニ)」というものを糊代わりにして、巣の隙間に埋め込み、風や空気が中に入らないようにする生活能力を備えているからだ。

 密閉されたレゴブロックの巣箱には、現在3万匹ほどの蜂がいるとルアイリさんは推定している。

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【ユニークなレゴの巣箱は養蜂家からも称賛】

 完成させたレゴの蜂の巣をSNSでシェアするとたちまち拡散し、中国やアメリカ、その他の国から多くの養蜂家から「なんていいアイデアなんだ」「作り方を教えて」と称賛の声が寄せられたという。

最初は、カラフルな蜂の巣に蜂たちが戸惑っていた様子を見せていましたが、どうやら気に入ってくれたようです。

今年の夏もそれなりの量の蜂蜜が収穫されると思いますが、来年はもっとたくさん穫れると推測しています。

 順調にいけば、夏のピーク時には巣の中の蜂は5万~6万匹に増える可能性があるということだ。

 ルアイリさんは、野生生物の救助とリハビリのボランティア活動のための資金を得るために、今後この蜂の巣で作られた蜂蜜を販売していく計画を立てている。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:レゴブロックで蜂の巣を作成した男性、3万匹のミツバチが巣として利用(アイルランド) http://karapaia.com/archives/52291265.html
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