
宇宙人グレイとは? Kseniia Lukianсhikova/iStock
1997年の夏、非常に物議をかもしたUFO本『ペンタゴンの陰謀』(原題:The Day After Roswell)が出版された。
今は廃刊になった『UFOマガジン』や、ヒストリーチャンネルの「UFOハンター」の編集者ウィリアム・バーネスが、例の「ロズウェル事件」について語った元米陸軍大佐、フィリップ・J・コルソ氏の話をまとめたものだ。
その内容はかなりショッキングなものだったため、ユーフォロジー(UFO研究)の世界では、当然のことながら、この話を受け入れる者とそうでない者に分かれた。宇宙人グレイは宇宙人が地球で作ったロボット(アンドロイド)だというのだ。
【ロズウェル事件の指揮を執った元米陸軍大佐】
その本によると、フィリップ・J・コルソ氏(1915年5月22日~1998年7月16日)は、1947年7月にニューメキシコ州ロズウェル近郊の牧場に墜落した、エイリアンのものと思われる飛行船の残骸とその技術を再利用するための極秘プロジェクトの陣頭指揮をとったという。
この飛行船は、第509爆撃航空隊によって回収され、この極秘作戦の結果、アメリカ政府は地球外物質の存在を認めたそうだ。
光ファイバー、トランジスター、暗視装置、コンピューターチップなどはすべて、このロズウェル事件で得た地球外物質の研究の直接の副産物だと言われている。
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The Roswell UFO Incident | COLOSSAL MYSTERIES
【宇宙人グレイは地球内で作られたアンドロイド?】
しかし、今回注目すべきは、ロズウェルで発見されたと言われている技術ではなく、墜落現場周辺に散らばっていたとされる生命体らしき遺体だ。
UFO界で言われていることとは逆に、コルソ氏はロズウェルで見つかったこれら遺体は”地球外”のものであるとははっきり言っていない。
彼が実際に言ったことは、まるで正反対のことだ。いわゆる宇宙人「グレイ」は、実際には特別な任務を遂行するために”地球内”で作られ、育てられたものだというのだ。
グレイを作った者は、正真正銘の宇宙人だとコルソ氏は主張しているが、自分の知る限り、地球外のエイリアンなるものを見た者は誰もいないとも言っている。
UFO雑誌の編集者のウィリアム・バーネスによると、コルソ氏はグレイのことを"アンドロイド、または生物学的なロボット"だと表現し、"消化器官はなく、宇宙船の航行制御に電子的につながっている"と言ったという。
コルソ氏自身はこう語っている。
おそらく、医学解剖所見で言われるような生命体ではなく、人型ロボットのような地球外生命体(EBE)だと考えるべき。とてつもなく遠い宇宙空間や時間を旅するために特別に作られたものだ
そして、グレイの奇妙な特徴をさらに詳しく述べた。
医師たちは、この生き物の基本的な生体化学反応がどのように機能しているかはわからず、新たな基本要素は含まれていないと断定した。
だが、わたしが受け取った報告書からは、医師たちが意見をまとめる前に、多くの評価を必要とする有機化合物の新しい組み合わせがほのめかされていた。
とくに興味深いのは、血液の代わりになる液体の存在だ。人間の体で腺分泌物が行っているのとほぼ同じやり方で、身体機能を調節しているように思われる。
この生物学的存在の体内では、血液系とリンパ系が連結しているようだ。そして、栄養素と老廃物の交換がそのシステム内で行われているなら、消化器官や老廃物排出システムはないので、交換はこの生き物の皮膚か、彼らが着用していた防護服のようなものを通して行われている可能性がある
コルソ氏の話の大部分は、あまりにも現実離れし過ぎているとして、当時のUFO研究家からは支持されなかったようだ。
だが、皮肉なことに、彼のセンセーショナルな主張のせいで、グレイは自然に生まれた生き物というよりは、ある種作られた存在である可能性が非常に高いと、逆に思うようになった者も増えたという。
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THE DAY AFTER ROSWELL(ペンタゴンの陰謀)
References:The Strange "Greys" of Ufology: Are They Manufactured? | Mysterious Universe/ written by konohazuku / edited by parumo
記事全文はこちら:宇宙人「グレイ」は特別な任務を遂行するため地球で作られたアンドロイドと主張した元米陸軍大佐の話 http://karapaia.com/archives/52291376.html
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