愛猫を亡くしたカップルの元にふらりと現れた野良猫、とんでもないサプライスを運んできた(アメリカ)

ふらりと現れた野良猫 image credit:Erin Breean/Facebook
 NNN(ねこねこネットワーク)は、猫と猫好きな人間をつなぐ謎の組織と言われていて、組織に認められた人間は最高のタイミングで猫に出会い、飼い主となる事例が多発している。

 そしてまた、NNNの手によるものと思われる新たなケースが発覚した。


 アメリカのテキサス州に住むカップルは、今年1月、愛する飼い猫を亡くし悲しみを抱えていたが、1匹の野良猫がどこからともなくやってきた。

 野良猫は訪問回数をどんどん増やし、毎日家を訪れるようになる。そして最後、ついにこの家の飼い猫となるわけだが、すごいサプライズが隠されていたのだ。
【愛猫を亡くした後、野良猫が家に現れた】

 テキサス州オースティンに住むエリン・ブリーアンさんとパートナーのランドンさんは、動物好きカップルだ。

 カップルは現在、マーフィーという犬を飼っている。以前はマックスというオス猫も飼っていたが、今年1月に亡くなり、悲しみの渦中にあった。

 そんな時、1匹の野良猫がどこかからともなく現れ、カップル宅のパティオに姿を現すようになった。3月末から週1ペースでやって来たその猫は、徐々に来る回数が増え、しまいには毎日来るようになったそうだ。

 最初、撫でさせてくれるほど人馴れしていない様子だったが、その距離はどんどん縮まっていった。

 エリンさんたちが餌をやると食べ、スリスリ顔をすりよせたり、お腹を見せるようになったという。

 「こいつはオスだろう」と思ったランドンさんによりケヴィンと名付けられた猫は、いつもベランダでカップルと夜1時間~2時間過ごすようになった。

【外から家の中へ、どんどん距離を縮めてきた猫】

 それからというもの、ケヴィンはカップルがベランダから家の中に戻ろうとするとついて来るようになり、やがて家の中にも入り込むように。


 エリンさんが仕事場にしている部屋にもやってきて、ケヴィンは横になったり、時にエリンさんの膝の上で寛いだりするようにもなった。

 まるで「ここが我が家」といわんばかりの態度を見せるようになったケヴィンは、カップルの飼い犬マーフィーともすぐに仲良しに。

 仲の良かったマックスを失って元気がなかったマーフィーも、新しくやってきたケヴィンにその悲しみを癒されたようだ。

 エリンさんとランドンさんは、自分たちにすっかり懐いている野良猫ケヴィンを飼わないという選択肢はなかった。まずは獣医院へ連れていき、マイクロチップが埋め込まれていないか確認することにした。

【ケヴィンはメスで妊娠していたことが発覚!】

 結局、ケヴィンにチップは埋め込まれていなかったが、驚く事実が判明した。なんと、ケヴィンはメスで妊娠していたのだ。

 これまで、エリンさんとランドンさんは子猫の世話をしたこともなければ、メスの猫を飼った経験もなかった。

 サプライズを得た2人は、すぐに地元のシェルター(動物保護施設)『William County Regional Animal Shelter』に連絡し、ヘルプを要請。

 シェルターの助けのおかげで、2人はケヴィンの「里親」として登録され、生まれた子猫がある程度成長すれば要縁組の手続きや、マイクロチップの埋め込み、予防接種の手配ができるようになった。

 カップルが万全の準備でケヴィンの出産を迎えた4月1日、ケヴィンは無事に4匹の子猫を出産した。

【ケヴィンは飼い猫に、子猫は2匹ずつセットで飼い主が見つかる】

 Facebookでこれまでの経過を記録し続けて来たエリンさんは、元気に生まれた子猫たちが、2組ずつ永遠の家を見つけたことをシェアした。


 2匹はオースティンに住む2人の友達の家に、そしてもう2匹はサンフランシスコの古いルームメイトのもとへ引き取られることになったそうだ。

 ケヴィンは、そのままエリンさんとランドンさんが飼うことになった。

 愛猫を失って悲しんでいたカップルと犬の元にふらりと現れた野良猫のケヴィン。

 ケヴィンはいつのまにかカップルにとってなくてはならない存在となり、悲しんでいる暇もないくらいの多大なサプライズを用意していた。

 カップルも犬もケヴィンも子猫たちもみんな幸せにしちゃうなんて、NNNってすごい組織なんだなって改めて思うしかないじゃない?

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:愛猫を亡くしたカップルの元にふらりと現れた野良猫、とんでもないサプライスを運んできた(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52291544.html
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