「ピザの恐怖」注文していないピザが9年間、何度も家に配達されるという不気味な事案(ベルギー)

恐怖のピザデリバリー / Pixabay
 注文すれば家に届けてくれるデリバリーフードサービスはとても便利だ。最近ではデリバリーを開始する飲食店も増え始め、選択肢が増えたのもうれしいが、注文したはずのない食品が家に届くとなると話は別だ。
不気味だし困惑してしまう。

 ベルギーに住むある男性宅には、9年にわたって注文していないピザのデリバリーが続いているという。しかも、1日何件も別の店から届いたり、深夜に届けられたりすることもあり、男性は迷惑の限界を感じているようだ。『brusselstimes』などが伝えている。
【頼んでいないピザが配達され続ける恐怖】

 ベルギー北部トゥルンハウトに住むヤン・ファン・ランデゲムさん(65歳)は、この9年間、何者かによってピザのデリバリーを注文され続けている。

 9年前、大量のピザが玄関先に届いた時、ヤンさんは「配達先の住所が間違っていたのかもしてない」くらいに思っていた。

 ところが、その時からピザやケバブなどのファストフードのデリバリーが、注文していないにも関わらず、届くようになったのだ。

 2019年1月には、10件の異なる店からデリバリーが来て、そのうちの1件はピザが14枚も配達されたそうだ。

 頼んでない故を説明し商品は受け取らず代金は支払っていないが、ピザが食べたければスーパーで冷凍ピザをいつも買うというヤンさんは、注文していないピザが9年間も配達され続け、次第に恐怖を感じるようになったという。

路上にデリバリーのバイク音が聞こえると、震えるようになりました。怖くて眠れません。週末だろうが平日だろうが、深夜2時だろうが、ドアをノックしてデリバリーが来るのです。


1度に10件のデリバリーが来た時などは、合計金額が450ユーロ(約55000円)にも上りました。まったくもって不愉快です。

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【友人も同じ被害にあっていた】

 ヤンさんのこのミステリー事案は、ヤンさん宅から約32km離れたヘレンサウトという町に住む友人女性にも起こっている。

 その女性も、過去9年間、注文していないデリバリーが届けられており、時にそれはヤンさんにデリバリーが来る日と同日ということもあるようだ。

どちらかに先にデリバリーが来たら、互いに連絡するようにして警告し合っています。私たちを知っている共通の誰かが嫌がらせをしているのではと思っていますが、一体誰なのかわかりません。

これまで、警察に何度か通報もしていますが、問題は解決されていないのです。(ヤンさん)


【犯人は謎のまま】

 ヤンさん自身は注文していないため、この9年間配達された食べ物は玄関先で受け取りを拒否し、一切代金を払わずに過ごしてきた。

 デリバリーをヤンさん宅に届けるよう注文を受けた店側も、ヤンさん同様かなりの迷惑を被っていると言えるだろう。

 ヤンさんは、地元メディアに「誰が嫌がらせをしているのか見つけ出したい。もう、我慢の限界」と話している。

 私の親せきのおばさんの家の場合、オレオレ詐欺と思われる電話があり、警察に通報し、警察の指示通り、詐欺の相手と何度か連絡をとったらしいのだが、その後注文していないピザが大量に届いたそうだ。


 ヤンさんももしかしたら、逆恨みとかの可能性もあるかもしれない。警察や飲食店側が協力してくれると良いのだけれど。 

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:「ピザの恐怖」注文していないピザが9年間、何度も家に配達されるという不気味な事案(ベルギー) http://karapaia.com/archives/52291718.html
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