コロナ対策。患者が亡くなるとそのまま棺桶になるダンボール製ベッドが開発される(コロンビア)

ベッドがそのまま棺桶に image credit: youtube
 インドやブラジルなど貧困地域では、医療システムや設備不足によるコロナ感染がまだまだ猛威を振るっている。

 多数のコロナ感染者で、病院のベッドや棺桶が不足するなどの事態に見舞われている南米コロンビアでは、ダンボール製のベッドが開発された。


 そのベッドは、患者が死亡した時にそのまま棺桶として使用できるようになるだけでなく、医療従事者の感染リスクを減らし、家族を失っても通常の棺桶を買う余裕のない貧困層を助け、更には生分解性で環境にやさしいという複数の利点を持っているのだという。『New York Post』などが伝えた。
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Hospital beds that can turn into coffins for coronavirus patients being made by Colombian factory

【貧困層の感染者の現状から生まれたダンボール製ベッド】

 南米コロンビアでは、新型コロナウイルスによるパンデミックにより、病院や葬儀場が過密を引き起こし、死亡した感染者らの遺体が路上で埋葬を待たなければならない事態となっている。

 首都ボゴタにある広告会社『ABC Displays(ディスプレイズ)』の工場長ロドルフォ・ゴメスさん(44歳)は、感染者数が急増し多くの命が失われている隣国エクアドルで、木製の棺桶を手に入れる余裕がない貧困層の人々が、ダンボールに大切な家族の遺体を埋葬しているという映像を見て、ベッドをそのまま棺桶に変換できるダンボール製のベッドを開発することを思い付いた。

 ベッドには金属製の手すり、ブレーキ付きの車輪が設置されており、普通のベッドのように上下に傾けることが可能だ。

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 もし、患者が生き延びることができなければ、そのまま棺桶として活用できるため、医療スタッフが遺体に触れて移動させる必要がなく、感染リスクを減らすことができる。

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【最大150kgまで、18か月間持続可能】

 このベッドの開発にあたり、ゴメスさんはこのように話している。

病院のベッドも棺桶も不足している状態なので、葬儀費用を払う余裕のない貧困層の人々を助けるために、100%環境にやさしいダンボール製のベッドの開発を思いつきました。

 ゴメスさんが民間の病院と協力して開発したベッドは、ストレッチャーサイズで最大重量150kgを支えることができ、18か月間持続可能だ。

 コロナウイルスは、ダンボールでは24時間しか生きられないが、金属やプラスチックの表面では3日間生きることができる。

 従って、厚紙材料のこのベッドは、ウイルス感染の可能性を最小限に抑えることができ、生分解性なので環境にもやさしいという利点を持っている。

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【専門家からは安全性についての懐疑的な声も】

 ゴメスさんは、ベッドの価格を92ドル(約9900円)~132ドル(約14000円)で提供することを考えている。


 低コストに抑えることで、地方政府や自治体が資金・設備不足の病院に安価で設備を提供できることを期待しているのだ。

 最初のベッド数十台は、症例数が多く、また収容能力が限られているコロンビアの都市レティシアの病院へ寄付されたという。

 1か月あたり、最大3000台のベッドを生産できると話すゴメスさんは、既にペルーやチリ、ブラジル、メキシコ、北米の潜在的バイヤーとの話し合いを済ませたことも明かしている。

 しかし、一部の専門家からは「感染拡大を防ぐためには、遺体を密閉されたバッグに入れてからダンボール製の棺桶で埋葬すべき」といった、このベッドの安全性についての懐疑的な声もあがっている。

記事全文はこちら:コロナ対策。患者が亡くなるとそのまま棺桶になるダンボール製ベッドが開発される(コロンビア) http://karapaia.com/archives/52291786.html
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