真っ白のクジラ、今年も元気に泳いでいた!(オーストラリア)

image by:twitter@Migaloo1
 1991年に、オーストラリアの海で初めて目撃された神々しい白さを持つザトウクジラの“ミガルー”

 毎年1年に1度の移動の時期になると、東海岸から北へ向かうザトウクジラの群れの中にミガルーがいるのが捉えられているが、今年も元気に泳いでいる姿が目撃された。
【神々しい白さを持つアルビノ種のザトウクジラ“ミガルー”】

 アボリジニの言葉で「白い仲間」と名付けられたザトウクジラの“ミガルー”は、アルビノ種で先天的にメラニンが欠乏している個体だ。

 アルビノの遺伝子変異を持つと、成熟するまで生き延びることができない場合も少なくない。しかし、ミガルーは1991年にその姿が初めて目撃されて以来、毎年1年に1度ほどの頻度ではあるが、移動の時期には元気にその姿を見せてくれているようだ。

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 今年も、オーストラリア東海岸に沿って北へ向かう姿が捉えられ、6月15日のTwitterでシェアされた。


ニューサウスウェールズ州サウスコーストに沿ってシドニーを通り過ぎ、水曜(6月17日)辺りからはバイロン岬をクルーズすると推定されています。

 White Whale Research CentreとGreat Barrier Reef Legacyという研究センターによって、ミガルーの行動は常に把握されており、毎年その姿が目撃されると、オーストラリアのメディアのトップ記事になるほど注目されるという。

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【ザトウクジラのアルビノは非常に珍しい】

 ミガルーは、DNAサンプル検査によりオスと判明しており、年齢は30代と推定されている。

 サザンクロス大学の非常勤研究員かつオセアニアプロジェクトの創設ディレクターであるワリー・フランクリン博士によると、ミガルーは今が社会的および肉体的にも成熟期なのだそうだ。

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 ミガルーは、2011年に別の白いザトウクジラの子供が発見されるまで、唯一の白いクジラと信じられていた。

 それ以降でも、わずか3,4頭の白いザトウクジラが発見されているのみで、実際にはザトウクジラのアルビノ種は非常に珍しいという。

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 なお、ザトウクジラの一般平均寿命は100歳とされており、フランクリン博士は「ミガルーは、特に捕食者に問題を抱えていたようには見えないので、このまま元気に生き続けてほしい」と話している。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:真っ白のクジラ、今年も元気に泳いでいた!(オーストラリア) http://karapaia.com/archives/52291881.html
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