アメリカではここ数日、1日で5万人以上が感染し、7月3日現在で285万人以上となった新型コロナウイルス患者。収まるどころかその勢いは増すばかりだ。
感染予防として、手洗い、マスクの着用などはもはや常識となっているが、人は本能的に「顔を触ってしまう」習慣があるため、気を付けていても、ウイルスが目や口に入ってしまう可能性がある。
そこで、NASAのジェット推進研究所JPLは、ペンダント型の端末「PULSE(パルス)」を開発した。着用者の手が顔に近づくたびに振動で知らせてくれるので、うっかり顔を触ってしまうのを防ぎ、感染リスクを減らすのに役立つという。
[動画を見る]PULSE: Changing habits for the better
【触るな危険?顔に触れるのを警告するペンダント型端末】
NASAのジェット推進研究所JPLが開発したPULSEは、近接センサーが組み込まれていて、顔に手が近づくと本体が振動でお知らせする。最も効果的がある本体の位置はあご下約15cmのあたりだ。
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手が顔に接近すると振動して注意をうながす。その振動は手が顔に近づけば近づくほど激しくなるそうだ。
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ケースは3Dプリンター製で3Vの電池で動く。また手頃な価格で簡単に作れるよう設計されていて誰でも複製可能になっている。
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【感染予防にうっかり顔に触る行為を防ぐPULSE】
この端末の目的は、顔を手で触る頻度を減らすことだ。何気なく顔に触れる行動はその人自身も気づきにくく止めるのも難しい。
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今回開発された「PULSE」は頭ではわかっていても、つい触れてしまうのを防ぐ効果が期待できる。
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ご存じの通り、新型コロナの感染から身を守るには人との間隔の維持、マスクの着用、こまめな手洗いや消毒が重要だ。
またこのウイルスの場合は感染者との会話や咳やくしゃみから生じる飛沫からの感染だけでなく、周辺のものなどに付着した飛沫からの感染の恐れもある。そのため、不用意に手で顔を触らない習慣を身に着けることが望ましいのだ。
【組立説明書と部品リスト無料公開中!】
PULSEに関するNASAの説明は以下のようなものだ。
PULSEの目的は、新型コロナウィルスの拡散を最小限に抑えることです。この感染症はウイルスに汚染されたものに手で触れた後、目、鼻、口のいずれかに触れることにより広がる恐れがあります
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その組立説明書と部品リストはオープンソース化され現在無料で公開中。誰もが利用できるので気になる人はチェックだ。というかどこかの企業で商品化してくれるとうれしい。
【今後も進化?大手企業も役立つ機能を続々追加】
PULSEのように目に見えないウイルスの感染防止に役立つウェアラブル端末についてはApple、Samsung、Googleなどの大手テクノロジー企業もアップデートを進めている。
時計型端末に手洗いタイマー機能を追加するなど、さまざまなデバイスがコロナ予防に役立つことになりそうだ。
References: medeng/written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:コロナ感染対策。
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