コロナパーティーに参加した男性が感染死亡。最期の言葉は「コロナはデマだと思っていた。でも間違っていた」(アメリカ)

コロナ感染パーティーで感染者男性死亡 /pixabay
 アメリカでは、新型コロナウイルスの感染者数が依然増え続けている。7月10日は史上最高となる7万人を突破し、現在335万人の感染者、13万7千人の死者を出している(7/12現在)。


 その要因の1つとして懸念されているのが、コロナの脅威はデマだと疑っている若者たちが集い、誰が最初にウイルスに感染するかを競う“コロナパーティー(COVID-19 Party)”だ。

 今回、テキサス州で開催されたコロナパーティーに参加した30歳男性が、コロナに感染し、死亡したことが担当医師によって報告された。

 男性は、亡くなる直前に「コロナパンデミックはデマだと思っていた。でも自分が間違っていた」と看護師に伝えたという。『USA TODAY』などが伝えている。
【若者の間で流行中のコロナパーティー。最初の感染者には賞金も】

 テキサス州サンアントニオにあるメソジスト病院の最高医療責任者ジェーン・アップルビー医師は、30歳の男性患者がコロナパーティーに参加したことで感染し、死亡したことを報告した。

 コロナパーティーに参加する人の多くは、コロナウイルスに懐疑的な若者で、「誰が最初にウイルスに感染するか」を競うために集まることから、最近では特に20代と30代のコロナ感染者が急増している。

 アラバマ州で報告された件では、複数の大学生が意図的に感染者をパーティーに参加させ、その人物から誰が最初にうつるかを競い、その“勝者”となるためにお金まで賭けられていたようだ。

 今回、テキサス州で亡くなった男性患者は、死の直前、看護師に向かってこうつぶやいたという。

コロナはデマだと思っていた。でも自分が間違っていた

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Methodist Doctor: COVID-19 patient dies after attending 'COVID party'

【若者のコロナ感染者が数週間で急増中】

 テキサス州ベクサー郡保健局は、郡内のほとんどの症例は20~29歳(症例の24%)および、30~39歳(症例の20%)で、数週間前と比較して若者のコロナ感染率が5%から22%に急増していることを明かしている。


 また、7月10日の時点では、テキサス州では初めて1万人の入院患者を上回ると同時に、1日1万人を超える新たな症例が州内で報告されるという深刻な事態になっている。(テキサス州は現在、全米で4番目に感染者数が多い州である)

 アップルビー医師は、次のように注意を喚起している。

今回、30歳男性の死亡要因を報告した理由は、人々を怖がらせるためではなく、コロナウイルスが誰にでも感染リスク、死亡リスクがあることをわかってもらうためです。

 中には、それほど深刻な病状に見えないケースもありますが、血中酸素濃度や検体を調べると、実際には重症化こともあります。

 若い世代の人々は症状の深刻さを理解するべきです。マスクを着用し、できる限り外出を控えてください。また、グループで過ごすことを避けるようにしてください。

 なお、こうした事例は、テキサス州やアラバマ州だけでなく、ケンタッキー州など他の地域でも多発しているということだ。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:コロナパーティーに参加した男性が感染死亡。最期の言葉は「コロナはデマだと思っていた。でも間違っていた」(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52292712.html
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