新型コロナウイルス感染者を嗅ぎ分ける犬がついに実用化。ドバイ空港に配備される(アラブ首長国連邦)

コロナ探知犬がドバイ空港で初の実用化 image credit: youtube
 つい先日、犬はその鋭い嗅覚で、新型コロナウイルス感染者を高確率で嗅ぎ分けられるという研究結果をお伝えしたが、ついに実用化されたようだ。

 アラブ首長国連邦(UAE)は、コロナウイルス検出のために特別に訓練された医療探知犬をドバイ空港に配備したと発表した。


 これらの探知犬は、92%の精度で、空港利用者がコロナに感染しているか否かを嗅ぎ分けることができるそうで、UAEは事実上、犬によるコロナ探知を行う世界初の国となった。『times travel』などが伝えている。
【ドバイ空港、コロナ探知に犬を起用】

 7月30日にアラブ首長国連邦(UAE)国営報道局WAMは、同国がドバイ空港にて医療探知犬を用いた新型コロナウイルスの感染者検出の実用化に成功した初の国となったことを発表した。

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 訓練された医療探知犬は、これまでにも糖尿病やパーキンソン病、マラリアやがんなど、特定の感染症や疾患を嗅ぎ分けることができることが証明されており、今回の新型コロナウイルスに関しても、特殊な訓練が行われてきた。

 ドバイ内務省によると、訓練したコロナ探知犬は、92%の精度でウイルスを感知することができるという。

【まず脇の下からサンプルを採取。コロナ探知犬による検査方法】

 では、どのように犬を使用して検査するのかというと、乗客らはドバイに到着後、入国手続き前にドバイ保健局チームにより脇の下からサンプルを採取される。

 次に、探知犬が特別に隔離された部屋でその匂いを嗅ぐ。この作業はたった数秒であり、犬によってコロナ感染の疑いがあると判明した乗客には、鼻からの検査を受けることを求められる。

 全ての乗客がこの検査を受ける必要があるが、犬と乗客との接触は一切なく、サンプルを嗅ぐだけで探知するため、犬の安全も考慮されているという。

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World's First Airport To Use K9 Dogs To Detect Covid | Curly Tales

【素早い検出は大規模な群衆に効果的に対応】

 ドバイ内務省は、次のように述べている。

コロナウイルスにおいては、呼吸疾患により体臭に変化がみられると言われています。
探知犬がコロナのにおいを嗅ぐ精度は、現在主流のPCR検査よりも高く、数分以内で結果が出され、1時間あたり250の検体を処理できます。

特に強い嗅覚を持つ探知犬は、卓越した能力とスキルでもって、空港やモール、イベント会場など大規模な群衆に効果的に対処し、保護することが可能になります。

 試験運用として実施されたこの措置は、92%という精度の高さで成功をおさめたため、今後もおおいに期待できるという。

 なお、UAE国内では現在(2020年8月7日)新型コロナ感染者は約62000人、死者は354人となっている。

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 とは言え、日本からも犬のコロナ感染が2匹確認されたし、犬の安全は確保されていると言っても、前回のコロナ探知犬の記事に書いたように、犬への感染が心配なわけだが、長い歴史の中で常に人と共に生き、人を全力で助けてくれた犬に、全力で感謝することしかできなくてほんと面倒をかけてごめんねって感じだ。

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written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:新型コロナウイルス感染者を嗅ぎ分ける犬がついに実用化。ドバイ空港に配備される(アラブ首長国連邦) http://karapaia.com/archives/52293467.html
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