色違いポケモン的なやつ。激レア、真っ白のシャチがアラスカ沿岸沖で発見される(アメリカ)

白いシャチが目撃される image credit:worldtravelstephanie/Instagram
 アラスカ沿岸沖で、非常に珍しい白いシャチが目撃された。このシャチは若いオスで、もう1頭のシャチと一緒に泳いでいたという。


 今回発見された神々しい白さを放つシャチは、アルビノではなく白変種と推測されており、世界に存在する数は10頭未満と言われている。『KFSK』などが伝えている。
【真っ白なシャチ、アラスカ沿岸沖で目撃される】

 8月7日、白いオスのシャチがアラスカのピーターズバーグ西沖に位置するクプリアノフ島とクイウ島近くの海域に姿を現した。

[画像を見る]
 この時、アラスカシーアドベンチャーズ主催のチャーターボートに乗っていた非常に幸運な8人は、もう1頭と一緒に泳いでいた希少な1頭の白いシャチを目撃することができた。

 ツアー主催者のデニス・ロジャーズさんは、後に地元ラジオ局でこのように語っている。

シャチは、水中に潜ると通常は追跡が非常に困難になります。でも、この白いシャチは水面3メートル下を泳いでいても、大きな白い形が移動しているのが見えました。壮観な光景でした。

 ボートには、アラスカ大学フェアバンクス校で海洋生物学を学ぶ大学院生のステファニー・ヘイズさんも同乗しており、白いシャチの美しい姿を動画に収めることに成功した。

[画像を見る]
水中で、輝くような白いものが見えて、それがシャチだとわかった時には興奮しました。目撃できたのは本当に素晴らしいことです。

【白いシャチは白変種と推測】

 この珍しい白いシャチは2歳と想定されており、先天性色素欠乏症(アルビノ)ではなく、白変種(リューシズム)という皮膚細胞の色素の合成が阻害される珍しい遺伝子疾患だと推測されている。


 現在、クジラの仲間で白変種は世界中で10頭未満と言われているため、事実上、非常に貴重な目撃だったようだ。

 このシャチには、正式名称に「T46-B1B」、そして沿岸のサリッシュ族の言葉で“灰色の月”を意味する「Tl'uk」というニックネームが名付けられた。

 Tl'ukには、白色という目立った特徴の他にも背びれ辺りに複雑な模様がついており、それが特定に役立つという。

 ステファニーさんは観察中、Tl'ukがアザラシを捕ったりして元気に仲間と泳ぐ姿を見て、健康体に見えたと話しているが、Tl'ukに潜在的な問題があるかどうかは現時点ではわかっていない。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:色違いポケモン的なやつ。激レア、真っ白のシャチがアラスカ沿岸沖で発見される(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52293901.html
編集部おすすめ