山火事の炎が迫る中、足で火を消し止めようとした男性がワイルドすぎると話題に(アメリカ)

image by:trevorjmurphy/Instagram
 アメリカ、アリゾナ州スコッツデールの自然公園では前夜の落雷により、山火事が発生。早朝ジョギングをしていた男性は燃え盛る炎を目の当たりにする。


 緊急通報した男性は、消防署が駆け付けるまでの間、なんと自らの足で火を消そうとする大胆行為に出た。

 「炎の広がりを抑えたかった」と話す男性の勇気ある鎮火活動には、SNSから称賛の声があがったが、専門家は「絶対にしてはいけないこと」と警告を促している。『azfamily』などが伝えた。
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'This gives new meaning to Burning Man.'

【ジョギング中、山火事に遭遇した男性】

 アリゾナ州スコッツデールに住むトレヴァー・マーフィーさん(35歳)は、来たる100マイル(約160km)のウルトラマラソンに備えトレーニングとして毎日ジョギングをしており、8月21日の早朝もマクダウェルマウンテン・リージョナルパークに向かった。

 すると、前夜の落雷により発生したとみられる山火事に遭遇。この地域は、現在モンスーンシーズン中で、潜在的に大きな被害を生む山火事に繋がる可能性があり、予測できない危険がある。

 しかし、マーフィーさんは自身の足で火を消そうとするワイルドな行為に出た。

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【「勇気ある行為」と称賛の声の一方で専門家「絶対に真似しないで」】

 マーフィーさんは、小さな炎を岩を使って消し、更にはジョギングシューズを履いた足で消火活動に及んだ。

 近くの保護区に火が広がるのを防ごうという気持ちで、懸命に鎮火を試みたようだ。

 この最中、マーフィーさんはジョギングシューズの底と髪を焦がし、携帯電話を壊してしまったという。だが、幸いにも大したケガはなかった。

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 後のインタビューでは、マーフィーさんはこのように語っている。


風向きを親指立てて調べてみたら、一方向に炎が動いているように見えたんです。火は南側で燃えていて、これ以上北側へ向かないことだけを願っていました。

911と消防署に緊急通報した時、彼らはこの山火事について既に知っているようでしたが、まだ誰も対応していませんでした。私以外そこには誰もいなかったので、自分にできることをしたまでです。

炎に閉じ込められる可能性については、あまり心配していませんでした。

 元ゴルファーで現在は不動産専門家だというマーフィーさんには、消防の経験はない。しかし、「早急に火を消し止めなければ」という義務感にかられ、思わず足で鎮火活動を行ったようだ。

 彼の勇気ある行動はSNSで称賛の声を集めたが、気象学者などの専門家は「危険なので絶対にしないで」と警告を促している。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:山火事の炎が迫る中、足で火を消し止めようとした男性がワイルドすぎると話題に(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52294007.html
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