命綱なしで210mの高層ビルの窓枠をつたって素手で登った男性(高所恐怖症注意)フランス


 なぜ登る?と聞くことすら野暮かもしれないが、世界には危険を承知でビルに登ってしまう人々が一定数存在する。しかもたいていが軽装で命綱なしのフリースタイルだったりするから本気で怖い。


 先日フランスにやってきた命知らずの男性が、高さ210mの高層ビルによじ登るという驚きの行動に出て、パリ市民の度肝を抜いた。

 命綱などもちろんなく、窓枠だけを頼りに素手で登っていった男性は、地上120mのところで救助隊員にハーネスを勧められるもかたくなに拒否。隊員に見守られながらの登頂を続けた。

 一歩間違えばあの世行きにもかかわらず、無謀なポリシーを貫いた男性の危険きわまりない一部始終にこっちもハラハラドキドキだ。
[動画を見る]BNT 384 Climbing the Montparnasse in Paris

【高さ210m!パリの高層ビルを登る男性】

 フランスのパリで高層ビルを指さす男性。彼はBNTという名で知られる高所好きなポーランド人で、ポーランドのスパイダーマンとも呼ばれている。

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 このほど彼が目をつけたのは高さ210mもあるビル。フランスではトゥール・モンパルナスというパリで2番目に高い有名な超高層建築だ。

 さっそくこれといった装備もつけず、軽装で登り始めるBNT。もちろん命綱などない。窓枠だけを頼りに素手で登っていく。

【もはや理解不能。
手に汗握る光景】

 異変に気づき見上げる観衆は豆粒ほどに遠くなったが、警察も動き始めている。BNTはビル内の誰かと話したりなどのんきな様子だが、中の人だって焦るわな。

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 にしてもGoProとドローンカメラを併用した映像は手に汗握るほどスリリング。通常ではありえない位置からのアングルにめまいがしそうだ。
 
 そもそも公共の場でこれほど高いビルに登ろうとすること自体正気を疑うが、安全装備もなく挑むあたり常人の理解を越えている。

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 ちょっとでも間違えば、自分はもちろん無関係な誰かを巻き添えにする可能性も余裕であるわけで、そのへんどう折り合いつけてるのか聞きたくなる。

【救助隊員のハーネスを断り、ひたすら屋上へ】

 こうして地上120mを突破したころ、なんと頭上から救助隊員が降下してきた。

 自分の命を軽視するBNTにハーネスを付けにきたらしい隊員。しかしBNTは丁寧かつかたくなにハーネスを拒否し続けた。結局、見放すわけにもいかない隊員は登頂を見守ることに。

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 人騒がせな挑戦に巻き込まれ、こんな高所にぶら下がる羽目になった隊員が気の毒でならないが、以降2人はつかず離れずの距離で屋上を目指した。

 幸いなことにBNTは何事もなく登り続けた。


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 夕暮れのエッフェル塔を見ながら最上階の人々の度肝を抜き、どうにか屋上へ。

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 拍手喝采で喜ぶギャラリーもいたが、現実には危険な行為でありほめられるものではないだろう。結果的に登りきれただけで一歩間違えば拍手どころじゃないので良い子はマネしないようにだよ。

【ドイツではフランスのスパイダーマンが逮捕】

 なお、その後のBNTがどうなったかはわからないが、つい最近ドイツで世界各地の高層ビルに挑戦している「フランスのスパイダーマン」が現地のビルを登り逮捕されたそうだ。

 今年9月29日、アラン・ロベールというフリークライマーの男性がおよそ30分で高さ154m、42階建てのビル「スカイパー」の登頂に成功。その後地上で逮捕されたという。

References:geekologie / hindustantimesなど /written by D/ edited by parumo

記事全文はこちら:命綱なしで210mの高層ビルの窓枠をつたって素手で登った男性(高所恐怖症注意)フランス http://karapaia.com/archives/52295129.html
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