89歳でピザの配達をするおじいさん。SNSで人気となり130万円ものチップが贈られる(アメリカ)

89歳のピザ配達員にサプライズ image credit:Alex Cabrero/Twitter
 アメリカのユタ州には、89歳でピザ配達員として働いているおじいさんがいる。年金だけでは暮らしていけず、生きるためにこの仕事についた。

 おじいさんが配達するピザを頼んでいる常連客は、その丁寧な仕事ぶりをSNSで紹介していたのだが、事情をしり寄付を呼びかけたところ、おじいさんのファンから、12,069ドル(約127万円)もの寄付が集まった。

 常連客は集まった小切手をおじいさんの家に手渡しにいったところ、おじいさんは突然の出来事に驚き、感極まって涙を流した。『ksltv.com』などが伝えている。
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Elderly pizza man gets $12,000 from TikTok fans

【ピザ配達の仕事をする89歳の男性がTikTokで注目を浴びる】

 ユタ州ウィーバー郡ロイ市に住むカルロス・バルデズさん一家は、数多く存在するピザ店の中でも、地元のピザ屋『Papa John's』が大のお気に入りだ。

 そこには、妻と共に大好きなパイナップルがトッピングされたピザがあるからだが、実はそれ以上にバルデズさん一家を常連客にしている理由があった。

 それは、配達員をしている89歳のダーリン・ニューウィーさんだ。

 トレーラーハウスに暮らすニューウィーさんは、高齢でありながらも未だ週に30時間ピザの配達員として仕事をしている。

 ある日、ニューウィーさんがバルデズさん宅にピザを届けてくれたことがきっかけで、以来バルデズさんがピザを注文する時にはいつもニューウィーさんを配達員に指名するようになった。

 親切で、丁寧な物腰のニューウィーさんは、玄関前で必ず「こんにちは。ピザをお求めですか?」と笑顔であいさつする。

 そんな様子を、バルデズさんはフォロワー53000人以上を持つ自身のTikTokアカウントによく投稿していた。すると、ファンがたちまち増え、ニューウィーさんは大きな注目を浴びるようになった。

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image by:youtube
【ニューウィーさんへの寄付をフォロワーへ呼びかけ】

 動画がTikTokに投稿されるたび、ニューウィーさんについて「なぜそんな高齢で今も仕事をしているのか」という疑問の声が多く寄せられた。

 バルデスさんはその疑問をニューウィーさんにたずねてみたところ、年金だけではとても暮らしていくことができないからだという。

 バルデズさんは、「89歳にもなるのだから、そこまで懸命に働かなくてもいいはず」と思い、ニューウィーさんのためにフォロワーらに支援を呼びかけた。

 すると、ニューウィーさんのファンから12,069ドル(約127万円)もの多額の寄付が寄せられたのだ。

 みんなのやさしさに感動したバルデズさんは、いつもピザをデリバリーしてもらっているニューウィーさんの自宅へ、今度は逆に“スペシャル・デリバリー”をすることにした。

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 9月22日の朝、ニューウィーさんの自宅へやってきたバルデズさん一家は、玄関を開けて驚くニューウィーさんに事情を話した。

 実はバルデズさん、ニューウィーさんがピザの配達時に口にする言葉「こんにちは。ピザをお求めですか?」とプリントされたTシャツもプレゼントとして用意しており、それを先に差し出してニューウィーさんを喜ばせた。

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 そして続いて多額の小切手を差し出すと、ニューウィーさんは更に驚いた。

 ニューウィーさんは、TikTokが何であるかを知らなかった。しかし、多くの見知らぬ人が自分にしてくれた行為は大きく心に響いたようで、「信じられない。なんと言えばいいのか」と言葉を詰まらせて涙ぐんだ。

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 サプライズが大成功となったバルデズさんは、「ニューウィーさんの助けになることができて嬉しい」と喜びを露わにした。

 予期せぬ支援のおかげで、もしかしたらニューウィーさんは、これまでのように一生懸命働かなくてもよくなるかもしれない。


 このニュースを知った人々からは「これぞアメリカ」「みんなで高齢者を助けようとする心意気に感動した」「ニューウィーさん、これからもお体に気を付けてお元気で」「感動して泣けた」といった声が寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:89歳でピザの配達をするおじいさん。SNSで人気となり130万円ものチップが贈られる(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52295226.html
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