
大切なお金を預かる銀行は万一にそなえていろいろな防犯対策をしてるはずだが、つい先日アメリカのとある銀行に2匹組の侵入者が押し入る事件があった。
幸いにして彼らは人でなくアライグマだった。
とはいえ早朝いきなり姿を見せた野生動物に行内がざわついたのはいうまでもなく、連絡を受けた動物保護団体が駆けつける事態に。
その後、団体スタッフの追跡により泥だらけのアライグマはそろって逃亡。ダイナミックな侵入とはうらはらに手ぶらで銀行を後にしたという。
[動画を見る]Raccoon bandits break into bank, don't make off with any cash
【朝っぱらからまさかの事態。2匹のアライグマが銀行に!】
今月21日朝、カリフォルニア州レッドウッドシティのとある銀行に、不審な侵入者が押し入った。
幸いにして彼らは人ではなく、盗賊のマスク風フェイスがデフォのアライグマだった。とはいえどこからともなく行内に忍び込み、泥だらけの体でうろつく2匹は銀行を脅かす存在としては十分だった。
動揺した行員たちはすぐさま警察…ではなく地元の動物保護団体Peninsula Humane Society&SPCAに助けを求め、駆けつけたスタッフが招かざる2匹を外へと追いやった。
「私たちは問題のアライグマを追いかけて10分後には安全に外に出しました。2匹は銀行から離れたくなかったみたいです」
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【木を登ってダクトから侵入?スタッフが経路を調査】
逃走時の2匹は現金を詰めたバッグなども持っておらずまったくの手ぶらだった。
だが事態はこれで一件落着とはいかず、今後の対策のため2匹の侵入経路をあらためる必要もあった。
その調査にあたった団体スタッフのターボックスさんは、銀行のいたるところに残った泥だらけの足跡から、2匹が外の木を登って銀行の屋根に降り、換気ダクトの中を這いずり回った末に天井のすき間などを通り抜けて床に落ちたとみている。
「天井のタイルがいくつか壊れてました。覆面の盗賊はそこらじゅうの紙類を泥だらけにしてPCまで倒しました。それでも2匹が怪我もなく逃げ出せてよかったです。見た感じお金も持ち出してない様子でしたし」
ちなみ今まで様々な状況から動物を救ってきた彼らも、組織化されたアライグマの犯罪阻止に駆けつけるのはこれが初めてのことだったそうだ。
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【逃走した2匹の目的は現金だった?それとも…】
なおアライグマズがなぜピンポイントでこの銀行に目星をつけたかはわかっていない。
賢いうえに手先が器用で人のような仕草もするアライグマだけにもしやガチで?って気もしないでもないが、秋から冬にかけてのこの時期は、冬ごもりする生き物などが屋内にしれっと入る季節でもある。
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もしそうならばこの2匹にとっては「あったかそうな建物にちょうどいいすき間を発見。寒さしのぎに入ってみたらば落ちたところで大騒ぎされてびっくりパニック!」って事案だった可能性もなくはない。
てことでのどかな地域にお住まいとか、あってはならないすき間とかに心当たりがある人はそれなりの対策をしといたほうがいいかもだ。防寒対策にもなるしな。
References:upi / youtube / uniladなど /written by D/ edited by parumo
記事全文はこちら:アライグマの銀行強盗あらわる?早朝に銀行に押し入り店内をうろつく(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52295857.html
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