【ボンクレキン酸により9人全員が死亡】
病院で治療を受けていた9人のうち7人は、10日までに死亡し、1人はその翌日死亡。李さん(47歳)自身も危篤という重体だったが、19日に死亡したことが李さんの息子により明らかになった。
警察と保健省の調べでは、李さんは自家製の酸湯子(スワンタンズ)を1年間冷凍庫に入れて保存してあったという。
冷凍期間が長かったことから、発生したバクテリアが呼吸毒素のボンクレキン酸を生み出し、中毒を引き起こしたとみられ、保健省は麺の皿と死亡した9人の患者の胃液から、高濃度のボンクレキン酸が検出されたことを発表した。
ボンクレキン酸は、でんぷんを使った食品でしばしば繁殖すると言われている。保管方法が不適切な場合、これがもとで食中毒を引き起こす場合があるようだ。
毒性が強いボンクレキン酸は、熱に極めて強く、100度のお湯で沸かしてもその毒性を消滅できない。有効な解毒剤はなく、一旦摂取すると数時間で中毒症状が起こり、致死率は40%~100%に達すると言われている。
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中国では、2015年にも酸湯子(スワンタンズ)を食べた母子4人が食中毒を起こし、死亡している。また、今年7月には広東省でも、ボンクレキン酸が繁殖した麺類を食べた1人が中毒死するというニュースが伝えられていた。
警察は、今回の1件においても「事件性はなく食中毒」と断定している。
追記(本文を一部修正して再送します)
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:1年間冷凍保存していたトウモロコシの発酵麺を食べた家族、食中毒で9人死亡(中国) http://karapaia.com/archives/52295863.html
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