ゴミかと思ったら宝の山だったことが死後に判明 image credit: youtube
どうしても捨てられず、片づけられず、家の中のあらゆるところに物を溜め込んでしまう人は世界各国に存在するが、ゴミのように見えるそれは、宝の山だったなんてこともあるようだ。
イギリスに住む男性が亡くなった後、部屋の中にある収集品がオークションに賭けられることになったのだが、その価値は一生暮らしていけるほどのものだった。
その男性は、20年間かけて2軒の家や2つの車庫をその保管場所として使用し、実に6万点に及ぶ様々な物を収集しており、その価値はなんと400万ポンド(約5億4200万円)以上になるという。『The Sun』などが伝えている。
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WHAT IS A HOUSE CLEARANCE? | UNIQUE AUCTIONS
【20年間かけて6万点以上の物を収集した男性】
イギリスのノッティンガムに住むラマン・シュクラさん(64歳)は、コンピュータ・プログラマーの仕事をしながら、3ベッドルームの家と賃貸アパート、2つのガレージを所有していたが、その中は大量の収集品で溢れかえっていた。
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今年のはじめ、心臓発作で他界したラマンさんの遺族が、遺品整理のためにラマンさんの家を訪ねたところ、大きなショックを受けた。
リビングやキッチンなど、全ての部屋にはあらゆるものが詰め込まれており、床から天井にまで達していたからだ。
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2軒の家と2つのガレージの他、プラスチック製の大型ゴミ箱24個の中にもぎっしりと物が入っていたという。
1部はパッケージが開けられていないものもあったが、それらは20年の間にラマンさんが集めたとされるおよそ6万点にも上る貴重なコレクションの数々だった。
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遺族らは、ラマンさんがこれほどまでに買い物をして溜め込んでいたことなど全く知らなかった。
しかし、亡くなる1年ほど前からラマンさんは家を出てB&Bで寝泊まりしていたことから、おそらくラマンさんは自宅を収集品の保管場所に使用していたようだ。
近所の人の話によると、2002年以降、毎週金曜になると郵便配達車がラマンさんの自宅にやってきて、数十、時に数百という荷物を下ろしていたという。
【貴重な収集品は総額5億4200万円以上の価値に】
ラマンさんの兄弟は、1人暮らしだったラマンさんは退職後の資金を集めるために、これらの収集品を集めていずれ売却する計画を立てていたのではと話している。
しかし不幸にも亡くなり、これらの収集品はオークションに賭けられることになった。
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6000冊以上のヴィンテージコミック、約4000冊の珍しい本、1960年代と70年代に製造された12のリッケンバッカーギター、JFKやウィンストン・チャーチル、ガンジーやエルビス・プレスリーなどの著名な人物の署名入り写真や手紙、ビートルズの記念品などを目の当たりにしたリンカーンにあるオークション会社『Lincoln Auctioneers Unique Auctions』のテリー・ウッドコックさんは、次のように話している。
ラマンさんの遺族同様、家やガレージに溜め込まれていたコレクションを見て、驚きました。
ラマンさんは、おそらく強迫性障害を患っていたものと思われますが、至る所に物が山積みになっていました。パッケージが開封されていない収集品も多々あり、スタッフ18名が4週間かけて開封しました。
収集品を当社の倉庫に運ぶのには、8人がかりで180時間以上6週間かけて、3台のバンに詰め込んで作業を行いました。
ビートルズのコレクションでは、『ハード・デイズ・ナイト』のLPアルバムに、ザ・フォブ・フォーが署名した非常に珍しいものもあり、これは4000ポンド(約54万円)相当の価値になると見込んでいます。
リッケンバッカーのギターも、1本1万ポンド(約136万円)相当で売値がつくでしょう。
総額400万ポンド(約5億4200万円)の価値になると見込まれていたラマンさんの貴重な収集品が賭けられたオークションは、今月22日~25日に行われた。
Lincoln Auctioneers Unique Auctionsのウッドコックさんは、「どこにどんなお宝の山が隠れているかわかりませんからね。どこにでも無料で収集品を回収に行きますよ」と話している。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:ただのゴミ屋敷ではなかった!亡くなった男性が20年間収集し続けた物品の価値は5億4千万円以上(イギリス) http://karapaia.com/archives/52296088.html
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