
ラッコがサメを捕獲 image credit:Sea Otter Savvy
ラッコといえば、お顔をゴシゴシしたり、貝殻をお腹で割って食べる姿が愛くるしい動物園の人気ものだ。
だがその「かわいさ」のイメージを覆す瞬間が目撃されたようだ。
アメリカ、カリフォルニア沖で野生のラッコが、サメをギュっと握りしめているのだ。
捕食か?捕食なのか?それともお友達になりたかったのか?愛玩用か?いろんな妄想が膨らみまくる衝撃のシーンなのである。
【カリフォルニア州沖でラッコがサメを抱きしめタイム】
11月12日、写真家らはカリフォルニア州沖モロ湾で、珍しい光景を目撃した。
それは、ラッコがカリフォルニアネコザメをお腹の上に乗せている姿で、両手でサメをギュッと抱え込むようにしている。
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捕らえたサメをこれから食べようとしているのか、抱き心地を堪能しているのかはわからないが、ラッコがサメを抱え込むという行為は非常に稀だ。
撮影された写真はラッコおよびその他の野生生物を観察し保護に取り組む非営利団体『Sea Otter Savvy』でシェアされると拡散した。
【アラスカやロシアのラッコは魚を食すのが一般的】
カリフォルニア州魚類野生生物局のマイケル・ハリスさんは、サイト『For The Win』で、次のように語っている。
ラッコが、エイのような大きな水中生物を捕獲したという報告は過去にもありますが、サメというのは初めてです。
通常ラッコは貝類や甲殻類、無脊椎動物などを主食としています。ですのでこの光景は非常に稀と言えるでしょう。
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一方、Sea Otter Savvyは、Twitterで次のように述べている。
ラッコを長く観察していると、様々な海の生物を捕食していることを学ぶことができます。アラスカやロシアのラッコは、魚を捕食することは一般的です。なので、カリフォルニアのラッコがサメを捕食することは珍しいけどありえることでしょう。
つまり、ラッコは(その気になれば)サメだって捕食する可能性があるというわけだ。
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今回、ラッコに抱きかかえられているカリフォルニアネコザメは、海底に生息しており、非常に強力な咬傷でラッコと同様サザエやウニなどの甲殻類を主食としている。
ハリスさんによると、サメを捕らえたラッコは成熟期のメスだという。食欲旺盛だったので、サメの味とやらを試食しようと試みたのではと推測している。
しかし、この写真撮影後、サメがラッコに食べられてしまったということにはならなかったようだ。
Sea Otter Savvyは「互いに噛みつきあったことは想像できますが、サメがラッコに食べられるまでには至りませんでした」と話している。
カリフォルニア州沖では珍しい光景であることから、写真を見たユーザーらは「ワオ、こんなの見たことない」「すごい!」「ラッコがただサメと戯れているだけではなくて?」「野生の生き物だからね。何が起こっても驚かない」「禁じられた恋とかじゃないのかな」「ラッコがサメをギュッとしてチュッとしているようにも見えるけど」「そこまでお腹が空いていたのか!?」などといった声が寄せられている。
written by Scarlet / edited by parumo
記事全文はこちら:ラッコがサメを捕食!?カリフォルニア沖でサメを抱きしめるラッコの姿が捉えられる(アメリカ) http://karapaia.com/archives/52296667.html
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