【続編】見知らぬ男性と毎年感謝祭を過ごしていたおばあさん。コロナに感染し夫を亡くしてしまったが今年も男性と共に

コロナから復活したおばあさんの今年の感謝祭 image credit:Briana Whitney/Twitter
 2016年、孫と勘違いして見知らぬ男性に感謝祭の招待メールを送ってしまったことがきっかけで、これもなにかの縁と、以降毎年感謝祭にその男性を招待し、一緒に食事会をしていたおばあさんの話はカラパイアでもお伝えしたとおりだ。

 今年も5回目となる感謝祭が行われるはずだったのだが、世界はコロナが大流行。4月におばあさんと彼女の夫がコロナに感染、SNSでは彼らを心配する声が多く届いた。

 悲しいことに夫であるロニーさんは他界してしまったが、ワンダおばあさんは無事回復した。今年は、ロニーさんを偲びながらの食事会が行われたという。
【間違いメールがきっかけで知り合った2人】

 2016年、アメリカのアリゾナ州に住むワンダ・デンチさんは、感謝祭の食事に孫を招待しようと携帯電話からショートメッセージを送ったが、間違えた番号を登録していたようで、そのメッセージは見知らぬ男性、ジャマル・ヒントンさんのもとへ届いた。

 しかし、それがきっかけでワンダさんはジャマルさんを感謝祭の食事に招待することとなった。以降、ワンダさん一家とジャマルさんの間には交流が生まれ、毎年感謝祭を共に過ごすようになった。

【コロナに感染したワンダさんと夫のロニーさん】

 これまで4回、感謝祭の食事を共にし、ワンダさん一家とジャマルさんの間には家族のような繋がりができていた。

 しかし、今年の4月ジャマルさんは、ワンダさんと夫ロニーさんが2人ともコロナに感染していることを知った。

 特にロニーさんは重症で入院、自身も感染しているワンダさんはロニーさんの見舞いに行くことも叶わなかった。

 ジャマルさんは、「ワンダもロニーもこの状況に恐怖を感じている。だけど2人は強い人だから、乗り越えられることを願っている」と、大好きな2人が辛い状況にあることをSNSでシェアし、フォロワーに愛と祈りを2人に送るよう呼びかけた。


【ロニーさんのいない5回目の感謝祭を2人で過ごすことに】

 その後、ワンダさんはコロナから無事回復したが、ロニーさんは重篤な肺炎を起こし4月5日に帰らぬ人となってしまった。

 ロニーさんが亡くなった後、メディアの取材に応えたワンダさんは、ジャマルさんの温かい思いやりに感動した。

 ワンダさんとロニーさんがコロナに感染していることをTwitterやYouTubeで伝えたジャマルさんを介して、全米中の見知らぬ多くの人々が、2人の快復を祈るメッセージビデオやコメントを寄せてくれたからだ。


 ワンダさんは、涙ぐみながらこのように話している。

天国を見上げて、亡き夫に「あなたのことを本当に多くの人が想ってくれているわよ」と伝えました。こんなにたくさんの方々からサポートのメッセージを頂いたことに、感謝の気持ちでいっぱいです。

 また、ワンダさん自身、Twitterでジャマルさんと彼のガールフレンドへ感謝の言葉を綴っている。

ジャマルとミカエラに感謝します。彼らは、私が悲しみに暮れている間、本当によくサポートしてくれました。ロニーと私は彼らをとても愛しています。彼らと出会えて本当に良かった。

 ジャマルさんがワンダさん一家に参加した感謝祭は、今年で5回目となる。これまでは、ワンダさんとともにロニーさんが笑顔でジャマルさんを家族のように迎え入れてくれた。

 しかし、今年の感謝祭にはロニーさんはいない。ワンダさんは、ロニーさんの笑顔の写真をテーブルに置き、愛する夫を偲びながらジャマルさんや家族と一緒に食事をしたようだ。


 この写真を見たユーザーらからは、ワンダさんへの励ましの声とロニーさんへの追悼メッセージが多数寄せられている。

written by Scarlet / edited by parumo

記事全文はこちら:【続編】見知らぬ男性と毎年感謝祭を過ごしていたおばあさん。コロナに感染し夫を亡くしてしまったが今年も男性と共に http://karapaia.com/archives/52296769.html
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